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ID : 1754
公開日 : 2006年 9月29日
タイトル
丸子船船首 江戸中期になぜ変わった
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新聞名
琵琶湖博物館 模型船で実験
新聞名 京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006092900046&genre=G1&area=S00
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元urltop:
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写真:
 
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終戦直後まで琵琶湖の湖上輸送を担っていた木造船「丸子船」の船首の形状が江戸時代に変わった理由を探ろうと、県立琵琶湖博物館(草津市)の学芸員たちが、模型船を使った実験に乗り出す。丸みを帯びて いた船首が、スピードアップなどのためにとがった形に改良されたとみており、どれだけ性能が向上したかを実験で確かめる。  丸子船は、丸太を半分に切った「重木」を船体の両脇に据え付けて浮力を高めた琵琶湖特有の帆船。江戸時代にはすでに湖上輸送の主力を担っていたが、文献などによると、江戸中期の18世紀中ごろに、船首が丸み を帯びた形状から、波を切る「シン」を備えたとがった形状に変わっていったとされている。  改良は輸送力の向上が主な目的だったとみられるが、スピードや安定性の変化なども調べようと、琵琶湖博物館の牧野久実専門学芸員(民族学)が船舶工学の研究者に共同研究を持ち掛け、模型船で実験をすること にした。  実験では、改良後の丸子船の10分の1の木製模型船(全長1・7メートル)の型を取って、プラスチック製の模型船を2つ作り、片方の船首を削って改良前の丸みを付ける。この2種類の模型船をプールに浮かべて、安定 性や速度などの性能や操作性の違いなどを調べる。模型船はほぼ完成し、10月末に実験を始める。  牧野専門学芸員は「江戸時代に日本海を通る西回り航路が開拓され、湖上輸送の主力だった丸子船もスピードアップが求められたと思う。性能の変化を明らかにしたい」と話している。
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