ID : 15664
公開日 : 2010年 4月 8日
タイトル
100年ストーブ 薪で暖房 思い入れ熱く
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000261004070001
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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薪で暖房 思い入れ熱く
特殊小型ベアリングのメーカー「北日本精機」がその技術を生かし、環境に優しくて、丈夫な「100年ストーブ」を製造、販売している。
芦別市の本社1階フロア。薪(まき)ストーブやペレットストーブに赤々とした火が燃えていた。ストーブ開発を決めた、創業者の小林英一社長(78)は「石油に頼らないエネルギーシステムが必要です。北海道は薪も手
に入りやすく、木質燃料の自給ができる」と話す。
「食・住・エネルギーの3拍子を自前でいきたいという発想。本業に比べたら小さな事業ですが、思い入れがあります」
ストーブの製造には、ベアリングの製造機械の修理用のレーザーカッターや、厚い鉄板を曲げるプレス機などを活用している。
薪ストーブは5万円台の普及タイプから23万円台の高級品まで。調理にも使えるタイプもある。木質ペレットを燃料とするペレットストーブは23万円台から30万円台のものが計3種類。普及タイプ以外はいずれも4・5
ミリの鋼板(こうはん)を使っており、蓄熱性と耐久性が高いという。
2008年秋から販売を始め、計約100台が売れた。「全体の販売数のうち、薪ストーブが6割5分程度」(同社)。昨年春からは、ペレット燃料の販売も始めた。
道内で木質燃料の本格的なストーブを生産しているメーカーは少ない。それだけに、道林業木材課の担当者は「こうした開発で未利用木材の活用が進み、温暖化防止にも役立つ」と期待を寄せる。
同社は08年12月に社長の「哲学」を生かしたモデルハウスを同市西芦別地区につくった。カラマツ材など地場産木材を使った平屋建てで、「100年薪ストーブ」一台で家全体の暖房をまかなう。
団塊世代のセカンドライフを想定した。定住するために同地区に住宅を建設し、入居した人には市から補助金が出るが、同社も「移住する人には当社で一日4時間程度の働く場を提供したい」としている。
(植村隆)
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《北日本精機》 家電や電子・医療などのハイテク機器のモーターに欠かせない小型ベアリングの世界的なメーカー。三十数カ国に輸出している。炭坑の坑道のトロッコなどに使うベアリング専門商社の営業マンだった小
林英一社長が、当時の産炭地・芦別で新しい産業を興そうと1969年に創業した。従業員数565人。売上高71億円(昨年3月期)。本社は芦別市上芦別町26の23。問い合わせは同社(0124・22・1250)へ。
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次回21日の「ビジネス縦横」では、釧路町の木製建具・家具メーカーの「得地ファニチャ工業」を紹介します。
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