ID　：　15461

公開日　：　2010年 3月25日

タイトル

伝統のこぎりと苦闘　松本で市民ら製材作業の体験

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20100324/CK2010032402000012.html

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昔ののこぎりを使った伝統的な製材作業に挑戦する体験教室が、松本市の歴史の里であり、参加した一般市民約４０人が汗を流した。
　同市立博物館と県建築士事務所協会松筑支部が、技術の伝承を目的に毎年テーマを変えて開いている催し。今回は同市奈川地区の職人を招き、機械製材が広まる以前の「前挽（び）き」といわれる、木材を縦に切って 製材する手法を学んだ。
　丸太を太鼓形にけずる「はつり」と呼ばれる作業から、丸太を立てて縦に切り裂いていく工程まで、すべてが手作業。参加者らは、柄が大きく曲がった「手曲がりのこぎり」などの伝統の道具を使い、悪戦苦闘しながら木 材を仕立てた。
　同市の設計士佐久間麻美さん（２７）は、「あまり力を込めなくてもよく切れる。木の香りを堪能できた」と充実の表情。指導した忠地由正さん（８４）は、「この技術も、もう使える場面がないかもしれない。さみしいね」と惜 しんだ。

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