ID : 15454
公開日 : 2010年 3月24日
タイトル
愛された桜の大樹から校歌のレリーフ、児童たちと住民らが協力し労作/相模原
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新聞名
カナロコ
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元URL.
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1003230009/
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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地域に愛された桜への思いを、校歌に込めて―。相模原市藤野町牧野の市立藤野南小学校で、新校舎増築のために伐採した桜の大樹から作った校歌のレリーフが完成した。児童たちと地域住民らが協力し、歌
詞を刻み込んだ約500枚の木工板を張り合わせた労作。昨春まで桜の花を楽しみ、レリーフ制作にも携わった住民らは「形を変えても、地域のシンボルとして愛されてほしい」と願う。
同校は児童数の減少から、2003年4月に旧藤野町立牧野小など4校が統合し開校。開校後に使用している旧牧野小の校舎は、教室数が少なく家庭科室と理科室を兼用するなど、児童数増加による特別教室の確保が
課題となった。子どもたちの学びやを充実させたいという思いから、校庭内に新校舎を増築する計画が持ち上がった。しかし、増築可能な場所には、地域の人が毎年、満開の花を咲かせるのを楽しみにしていた高さ約1
1メートル、樹齢約90年の桜の大樹があった。
藤野南小PTA会長(47)も、桜の大樹を愛していた一人。桜の木の伐採は残念だが、未来の児童のためにも、特別教室をつくってあげたかった。そのため、「小学校と一緒に歴史をつくってきた桜の木を、何かに生かせ
ないか」と、会長ら保護者約10人が中心となり、「桜の樹を活(い)かす会」を結成。活用方法について話し合いを重ねた。
統合を機に建てられた体育館には、模造紙に書かれた校歌の歌詞が張ってあった。伐採後の桜を木工板に加工し歌詞を刻んだレリーフを作れば、校歌とともに、長く思い出に残るのではないかと発案した。
市の補助金のほか、同会のメンバーらで知恵を出し合い、バザーの開催や寄付で制作費を工面。木は昨年6月に伐採後、11月まで乾燥保存し、縦9センチ、横8センチの木工板に加工した。24日に控える卒業式までに
は間に合わせたいと、一枚一枚の木工板に校歌の歌詞や模様を刻み込む作業は全校児童だけでなく、卒業生や地域住民も協力。「1枚彫るのに、半日くらいかかった」と会長。放課後や休日などを利用し、約220人が参
加。計650時間近くをかけて、約500枚の木工板を張り合わせ、縦2メートル、横2メートル80センチのレリーフに仕上げた。
15日には除幕式が行われ、出席した児童や制作に協力した地域住民らは、形を変えて残った桜の木への思いを込めて、校歌を歌い上げた。
「子どもたちの歌声を聴いて、協力していただいた皆さんへの感謝の気持ちがわいてきた」という会長。校長は「校歌を歌うたびに、桜への思いや地域の方への感謝の気持ちが、子どもたちの歌声になって響くと思う」
と目を細めた。
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