ID : 14805
公開日 : 2010年 1月27日
タイトル
森林の調査・研究と県産材のPRに取り組む、清水三郎さん /山梨
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/yamanashi/hito/news/20100127ddlk19070002000c.html
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元urltop:
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写真:
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大切な資源の使い道、再確認を--清水三郎さん(66)
なぜ、製材の道に
◆生まれた時から木に囲まれて育ちました。遊び場も山の中や父の製材所でした。子供のころは、製材所で働く大人たちの姿を見て「大変な仕事だな」と思っていました。
両親からの「継いでほしい」という期待は感じていましたが、移民船の機関士をしていた義兄の影響で、船乗りになりたいと思った時期もあったんです。でも、冬の寒い中、自転車に乗って1日150~200円の賃金のた
めに働きに出ている父や母の姿を見て、製材所を継ぐことに決めました。
高卒後、甲府の製材業者で修業する中で、大切な資源である木への感謝の気持ちを持つようになりました。
県産材を利用したイベントを行っているそうですね
◆県産材の魅力を知ってほしいという思いから、89年に「白州ウッドクラフトスクール」を設立しました。廃棄処分された県産材やマツクイムシの被害に遭った松を使って、県内外の学校や老人ホームなどで丸太小屋や
机などを一緒に作っています。家族も協力してくれ、1年間に約100カ所を訪問します。教えるというより、互いに学び合っている感じですね。特に子供たちは発想が豊かで「そんなふうにも作れるのか」と驚くことがあり
ます。
そのほかの活動は
◆独自に森林の調査・研究をしています。国内だけでなく、韓国やフィリピンなどにも行きます。肌で現状を感じるためにも、まず自分の目で見に行くんです。こちらも年に100カ所ほど訪問します。撮影した写真は数十
万枚に上ります。
日本の森林の現状は「ひどい」の一言ですね。倒木が放置されて荒れているところが多い。県内も同じです。林業が衰退して人も住まなくなり、人手が入らないからです。地域の木を生かそうと活動している方もいます
が、まだほんの一握りです。
山や森は手入れをしないと死んでしまう。子育てと同じです。昔は間伐材も余すことなく使っていました。木を資源として見る目と、木が育つ環境を作ることが必要なんです。
今後は
◆山を守り育てる人と、木を大事に使ってくれる人が増えるよう、さらに活動したい。多くの人に木の魅力や資源としての使い道を再認識してもらいたいですね。
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