1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 7.木材林業
  4. 木材、木工ニュースアーカイブ TOP
ID : 14798
公開日 : 2010年 1月27日
タイトル
.
新聞名
2010年 住宅業界を考える(2)~伝統工法について
新聞名 データ・マックス
.
元URL.
http://www.data-max.co.jp/2010/01/2010_35.html
.
元urltop:
.
写真:
 
.
 一概には言えないが、欧米諸国の家は50~100年の耐用性があり、さらに手をかけて改修を行ないながら家の質を守っていく――ということをハウスビルダーの関係者から聞いたことを思い出した。
 我が国の家も、地域や町並みにマッチングした住空間─―木の香りがして、地域の歴史や生活の知恵を最大限生かした、作り手と住む人々の想いが醸し出される住居であった。
 高度成長期以降の急激な生活習慣の変化によって、画一的な建物の居住が段々とポピュラーとなった。我が国の伝統工法を生かした居住は次第に減り、今や希少な「価値」となった。当然ながら、記者が住む市街地付 近でも、我が国の伝統工法が生かされた住居を見かけることはほとんどない。スマートで洗練されたデザインの住宅、デザイナーズマンションなどなど…町内の風景が、何か無機質なものに感じてしまう。
 平屋建ての縁側や縁大があり、板の間・畳・床の間(和室はあっても床の間がないという家が最近の傾向であるという)、数寄屋造り・町屋…このような住空間は、我が国の生活スタイルや季節にマッチした家造りのなせ るものであった。
 1970年代からはプレハブ住宅が普及し、住宅の工業製品化と大量製品化が進んだ。鉄骨構造や鉄筋コンクリートの住宅が増え、木造軸組工法の住宅にもプレカット材が使われるなど、近年の我が国の住宅は伝統工法 から大きくかけ離れた。60年に木材の輸入が自由化されてからは、扱いに相応の技能が要求される国産材は敬遠されがちになり、安易に施工できる輸入木材が主に使われるようになった。建材でも、従来の日本建築に は欠かせなかった漆喰や藁、和紙などはあまり用いられなくなり、サイディングやアルミサッシ、コンクリートブロック、石膏ボードなど60年代以前にはなかった建築材料が多く用いられた。これに伴い住宅の高気密化や品 質の均一化は進んだが、シックハウス症候群などの問題も発生している。
 部屋の南北に風がよく通るよう考えられた間取り、大きな開口、化学製品の断熱材にはない高い吸湿性能を持つ荒壁塗りなど、我が国の伝統工法を用いた住空間造りが、今後の業界にとって一つのキーワードになるの ではないだろうか?  エンドユーザーは、現況のこの荒んだ世のなかに身を置き、心身ともに疲れ果てている。心安らぐ空間が必要であることは間違いない。それをサポートしてくれるのが、伝統工法を用いた我が国古来の住空間なのでは 、と思えてならない。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに 掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。 2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは 「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。 情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。
このページのテーマは「webニュース木材編」で、HOMEページは木の情報発信基地です。カデゴリTOPページは2006年 2007年 2008年 2009年 2010年です。
中川木材産業のビジネスPRその19   「diyで作るキットデッキ コンセの実例」商品ページはコチラです。 画像クリックでそれぞれ体験談に。(公開2018.8.1 更新2019年11月12日 )
kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce kitDeck-conce

▲目次に戻る

創業1911年 
会社概要  
587-0042 大阪府堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501 FAX:072-362-3341
お問い合わせ  著作権・サイト関係  サイトマップ  迷子になった場合  V9.0
©1996-2024 NAKAGAWA WOOD INDUSTRY Co., Ltd All Rights Reserved.