ID : 14592
公開日 : 2010年 1月11日
タイトル
イタリアで木材を「骨」に変える技術が発明される
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新聞名
エルエル
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元URL.
http://10e.org/mt2/archives/201001/091904.php
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写真:
写真が掲載されていました
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これは人間の骨になるのですが、つまり完全な「人工骨」があと数年の内にも実用化されるかもしれないそうです。
これはイタリアのボローニャの近くのFaenzaと言うところにあるIstecバイオセラミック研究所の科学者が開発したもので、ラタンの木(家具などによく使われるトウの木)を人間の骨の組織とほとんど同一にする方法を開
発したそうです。すでにこの研究所では羊にこの人工骨を移植して成功しているそうです。
その作るプロセスは、簡単に書くとまずはトウの木を細かい固まりに切断し、そこにカーボンとカルシウムを混ぜて炉の中に入れられるそうです。そして圧力をかけて熱するそうです。
そしておよそ10日後にトウの木は人間の骨のような材料へと変化するそうです。
研究をしているAnna
Tampieri博士は「これは将来非常に有望な技術です。この新しい骨の素材は強く、体が骨に与える負荷も耐えることができます。更に耐久性もあり、既存の骨の代替物とは違って取り替えることを必要としません。」と話し
ているそうです。
この開発には、トウの木の他にも数種類の木材を使って行われたそうですが、トウの木が最良の結果が得られたそうです。完成した人工骨の構造は多くの穴が開いている構造で、その中を血液や神経などが通ることを可
能にしているとのこと。
そのために、この人工骨は埋め込むとやがて元々あった骨と結合をし、最終的にはその結合部分がどこかと言うことすらわからないほどに一体化するそうです。
現在この技術は整形外科医によってヒツジを使った実験が行われている段階だそうで、そのX線写真からはヒツジ自身の骨の組織がこの人工骨の方へ移動していっていることがわかるそうです。そして2.3ヶ月もする
と完全に1本の骨となるそうです。
現在の医学では、骨の変わりに金属や陶器のような素材の代替物が使われているそうで、あるいは死んだ人からの骨の移植などもあるそうですが、それらは全て何らかの欠点があるそうです。
今回のこの新しい骨の開発は、そのような医学において大きな前身であると実際に研究実験をしているMarcacci医師は話しています。
この研究と言うのはEUから資金提供を受けて行われているプロジェクトなんだそうで、人間への移植も今後5年の内にも可能になるとみられているそうです。
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エルエルは未だに骨折とかってしたことがないのですけど、一度左手の小指を骨折だか打撲だかして、医者に行かずにほっぽっといたら未だに微妙に曲がってるのですが、将来的にこの技術が確立されると値段的にも
安価で済むそうで日本などでもお目見えする可能性が高いんじゃないでしょうかネ・・・。
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