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ID : 13464
公開日 : 2009年 10月 5日
タイトル
ブナ科の食害拡大各地で枯死相次ぐ
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20091005-OYT8T01177.htm
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元urltop:
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写真:
 
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病害虫「カシノナガキクイムシ」の食害により、県内でブナ科の樹木が枯れる被害が拡大していることが、県などの調べで分かった。被害は2007年から桑名市や南伊勢町で出始め、08年には、いなべ、伊勢市 など4市町で計2・3ヘクタールに及んだ。今年春からは大紀町などで、さらに9月に入り、熊野市と御浜町の一部でも、相次いで確認された。
 県森林保全室や県林業研究所によると、同虫の体長は約5ミリ。幹に直径約2ミリ程度の穴を開けて入り込み、体に付いたカビの一種の菌を木の内部で培養して食べる。この菌が増えると、根から水を吸い上げる導管 などが詰まって枯死することが分かっている。
 被害は1980年頃から、中国地方から近畿北部、北陸、東海北部と九州の一部で広がっている。
 枯死する樹木は、比較的標高の高い森林や里山のシイやコナラ、クヌギなどで、直径40~50センチ以上の太い木に目立つ。紀州備長炭の原木となるウバメガシ(ブナ科)が食害に遭った場合、炭に穴が開いて品質を 落とす。木の幹にビニールシートを張り巡らしたり、保護材を塗布したりして防除する試みが実施されているが、目覚ましい効果は上がっていないという。
 被害が拡大している理由について、県林業研究所の佐野明主幹研究員は「キクイムシが内部に入っても枯れない種類の木があり、その中で潜伏していたものが、繁殖に適した太いブナ科の木で増えたと考えられる」と 分析するが、増えるメカニズムは分かっていないという。
 県森林保全室は「現状では、生態系や人の暮らしへの直接の影響はないが、山間部で枯死する樹木が増えれば、台風や豪雨などの際、山腹の崩落につながる恐れもある」と懸念し、調査を続けている。
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