ID : 13463
公開日 : 2009年 10月 7日
タイトル
こんにちは:会社員から木こりに、鈴木慶子さん
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20091005ddlk21070003000c.html
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元urltop:
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写真:
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奧が深い、林業の世界
自分の背の倍ほどもある重機を動かし、木を切り倒し、分断し、そろえて運ぶ作業を繰り返す。一見、単調に見える作業の繰り返しも「初めの1本をどこに切り倒すかで、出荷までのすべての作業の段取りが決まってしま
う」と言う。マニュアル類も工程表もない経験則の世界。正解がないからこそ奥が深い。
職人かたぎの男性ばかりの「木こり」の世界に飛び込んだのは3年半前。少し大きめの作業着に白いタオルを頭に巻いた姿もすっかり板についた。短いスカートをはき、化粧をばっちり決めたいわゆる「コギャル」の格好
をしていた女子高生時代から、今の自分は「とても結びつかない」と笑う。
地元の貿易商社に勤めていた5年前、日々のデスクワークの息抜きにと、休日を利用して県内のNPO団体が主催する木こり体験イベントに参加。そこで、現在の上司の「カネキ野村木材店」の大野公之社長(54)と知
り合った。
自然の中で体を動かす気持ち良さ、環境保全に役立てる喜びに魅力を感じ、職業にしたいと思った。「嫁入り前の女の子を預かることはできない」。大野社長は6回もあきらめるよう説得したが、最後はひたむきな熱意
に根負けした。
しかし、木こりの世界は厳しかった。午前4時に起床し、午前7時から午後5時まで炎天下で動きっぱなし。その間、機械の操作や天候の判断など、すべての行動に神経をとがらせていなければ、命を落とす事態につな
がりかねない。それでも、「3カ月働いてくれれば御の字」という大野社長の読みは見事に外れ、持ち前の負けん気で会社を支える戦力に成長した。
県森林・林業統計書によると、県内の森林技術者は03年度には1432人いたが、07年度には1145人に減少。「生半可な気持ちでは務まらない職業だから人が集まらないのは分かる」と思う一方、林業の必要性がま
だまだ理解されていないとの思いも抱く。
年1回、同社が県内の小学生向けに開く「森林教室」では、機械操作のほか、伐採の必要性も教える。荒れた森林は保水力が弱まり、土砂崩れなどの災害を引き起こす恐れがあるからだ。ただ、外国での違法伐採のイメ
ージから「伐採はいけないことでしょう」と驚かれることも多いという。
「人前に出るのは苦手。でも林業を知ってもらうためなら、頑張ります」。はにかんだ笑顔に、ひたむきさがにじんだ
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