ID : 133
公開日 : 2007年 1月29日
タイトル
ニュージーランド、エタノール製造実験を開始
.
新聞名
CNET Japan
.
元URL.
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20341756,00.htm
.
元urltop:
.
写真:
.
ニュージーランドは、石油の消費を大きく削減するために、エタノールを利用することが可能かどうかを調査するプログラムを開始した。
Scion(前New Zealand Forest Research Institute)およびAgResearch(前Pastoral Agricultural Research
Institute)という2つのニュージーランド国営の研究所は、カリフォルニア州サンディエゴのDiversaと共同で、ニュージーランドの森林および紙事業により生じる木材などの副産物からセルロース系エタノールを製造する
実験を実施している。とうもろこしやさとうきびから製造される従来のエタノールと異なり、セルロース系エタノールはほとんど、あるいは全く価値のない農産物から製造されるため、製造コストを削減することができる。
これと同様に重要な技術として、セルロース系エタノールの研究者らは、微生物や酵素により、野菜中の成分を糖分に変換し、そこから自動車を走らせるためのアルコールを得る方法を考案中である。従来のエタノー
ルガスの蒸留精製プロセスは、複雑でエネルギー消費量が大きい。Diversaは、特殊な性質を持つ微生物を検出し、それらを産業や医療分野に利用することをその専門としている。
2つの機関とDiversaは、Diversaの酵素がどのようにニュージーランドの豊富な自然から得られる木材の植物成分に作用するかについて、すでに予備的な研究を実施している。
現在、セルロース系エタノールは研究施設内で製造されているが、研究者らによると将来的には工場での製造に適した状態になるという。ダートマス大学から分離独立したMascomaは、2007年末または2008年初頭に
実験的なセルロース系工場をニューヨークに建設する計画で、この工場はフル稼働した場合、年間50万ガロンのセルロース系エタノールを製造可能となる予定だという。
Diversaのビジネス開発担当バイスプレジデントであるWilliam
Baum氏によると、ニュージーランドにもセルロース系エタノール工場を3年以内に建設するかもしれないという。この工場建設計画は同社の2つめのセルロース関連事業となるが、Baum氏は1つめの事業についても詳細
は明らかにしなかった。
セルロース系エタノールの商業目的の製造は「当初は5、6年後とされていたが、われわれは3年以内に実現できると思っている。最大の問題は、100万~200万ガロンを製造できる工場が建設可能かどうかである」と同
氏は述べた。
今後の課題は、植物成分を変換する酵素と化学反応プロセスを完成させることである。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。