ID : 1434
公開日 : 2006年 8月 4日
タイトル
オーナーに出資金返還へ 旧大正町ふるさとの森
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新聞名
高知新聞
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元URL.
http://www.kochinews.co.jp/0608/060806headline04.htm
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元urltop:
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写真:
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旧幡多郡大正町が昭和58年に始めた森林オーナー制度「ふるさとの森」で、木材価格低迷などで木を売却してもオーナーの出資金1億8000万円に届かないことが分かった。事業を引き継いだ高岡郡四万十
町は5日に開かれた総会で、出資金をオーナーに全額返還する方針を示し、了承された。
「ふるさとの森」は伐採期まで間のある町有林の造林費用を、町と一般の人が折半して出資し将来、木材の販売利益を分配するシステム。契約期間は25年間で満了は平成20年1月。
当時、四国初の試みで、町は山林整備の財源を確保、出資者は山主気分が味わえる点などが注目を集めた。町が出資金の約1・8倍で木を売却できると試算していたこともあり、1口30万円で600口の募集に対し約7
00口の応募があった。
森は同町希ノ川(旧四手ノ川)の57・49ヘクタールで、43―51年生のヒノキと杉が約9万本植えられている。オーナーは計325人となった。
旧大正町は集まった資金を基に昭和61年、田野々小学校の校舎を新築。オーナーには毎年、町の特産品を送り1年おきに交流会も開いた。
この日、町役場大正総合支所で開かれた総会にはオーナー約50人が出席。前田哲生町長ら執行部が、木が見込みの8割ほどしか成長しておらず2年後に伐採するにしてもまだ早い▽契約通り売却しても1口当たり3万
8000円と出資金の12・7%にしかならない―などと説明。木を伐採せず町が全600口を買い取り、出資金1億8000万円を返還することを提案。拍手で了承された。
オーナー会の野村秀里会長(74)=土佐清水市汐見町=は「契約当時こういう状況は予想できなかったのでしょうがない。(元本保証という)最低限の目的を達成できて安堵(あんど)している。毎年、小包を受け取り交
流会にも招待され十分に楽しんだ。ほかのオーナーも納得してくれると思う」と話している。
町は20年度予算に基金を取り崩すなどして1億8000万円を計上し、20年秋ごろまでに返還する方針。
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