ID : 1426
公開日 : 2006年 8月 2日
タイトル
印南町で 専門学校生が山荘を建築中
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新聞名
紀州新聞
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元URL.
http://www1.ocn.ne.jp/~ks-press/060802.html
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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印南町古井、永福寺の近くに学校法人福田学園・大阪工業技術専門学校=大阪市=の学生が手作りで建築中の山荘が1日に棟上げした。用材は原木を伐採して作り、基礎工事や土壁塗りなども昔ながらの伝統
的な工法を用いて建設する。技術指導などにあたっている同校I部建築チームリーダーの左海晃志氏(同校教員)は「今回の経験が将来仕事をしていく上で必ず役立つ」と実践教育の意義を強調し、参加学生も「作業を経
験して分かったことも多い」と話している。 同校は建築、土木、インテリア、設備などの専門職を養成。1300人が学んでいる。「モノづくりの学校」を前面に掲げており、今回の山荘建設は実践教育の一環として図面作成
から外構工事まですべての作業を体験する。全学生に趣旨を説明し、希望者を募ったところ、授業と切り離し、単位の取得はないが23人の学生が参加。 左海氏の友人で大阪在住の都市計画事務所主宰、中西義和氏の
協力で中西氏が古井地内に所有する土地に広さ13坪の山荘建設に今年3月着手。週末を利用して夏休みまでに15日作業を行い、基礎工事を完成。 基礎作りは、スコップやツルハシで12人が一日がかりで掘削。掘削
だけでは地盤が不安定なこともあり、地盤に建物の荷重を伝えるための「地業」の一つで、こぶし大の砕石を敷き込んでランマーなどで転圧する栗石地業を実践したほか、10.5立方メートルの生コンクリートを枠に流
し、トンボやコテを使ってならし、高さなどを整えた。 31日から再開した作業には2年生を中心に13人が参加。非常勤講師の技術指導者2人の指導で棟上げに備えて土台伏せに汗を流し、1日に伐採、加工して作った
用材で待望の棟上げにこぎつけた。 モノづくり実践教育は平成14年に兵庫県で築120年の民家を移築して集会場に活用、15年の滋賀県での別荘建設に続いて3回目。左海氏は「机上での模型作りや図面作成などで
は分からない、体験して初めて分かることもある。理論や理屈も経験があってこそのもの」と話し、参加学生のリーダー的存在の近藤裕輝君(建築技能学科2年)は「こういう機会は二度とないと思い参加した。授業で習っ
たことが体験して分かってきたように思う」。大工をめざす八木由佳子さん(同)は「図面通りに建てているんだということが実感できる。体力的に大変だが授業より楽しい」と張り切っている。 作業は3日まで行い、夏休
み期間中は7日~10日、21日~24日にも実施し、屋根葺きや土壁塗りなど外装工事までを完成させる。外装の土壁は町内の左官業、塩路伸也さん(47)=山口=の指導を受けながら竹で編んだ網に泥状の土を塗りつ
けていく伝統的な湿式工法で仕上げる。 秋から内装や設備、外構工事に入り、来年3月の完成をめざす。来年にも移住を考えている協力者の中西さんは完成を楽しみにしている。
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