ID : 12913
公開日 : 2009年
タイトル
松くい虫被害の木材、活用を 南安曇農高生が研究
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20090820/KT090819SJI090011000022.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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伐倒・薫蒸処理などをして捨てるしかなかった松くい虫の被害に遭ったアカマツを利用する方法を、南安曇農業高校(安曇野市)3年の上条孝充君が研究している。松材はやにが出ることから、見栄えを重視す
る利用に不向きとされてきた。被害木はやにが出にくいとされることから、利用に当たっての特徴として生かせないか検証していく。
この取り組みに協力している県松本地方事務所や安曇野市よると、松くい虫の被害に遭うとマツノザイセンチュウがやにの流れを詰まらせて樹勢が弱まる。被害木から切り出した木材もやにが出にくいとされる。これま
で、被害木は被害を広げる恐れがあるとして廃棄されてきた。木材として注目されることもなく、やにが出にくいことも特色として意識されなかった。
上条君は「100年も生きた木が使われずに捨てられるのはもったいない」と感じていたといい、課題研究のテーマに被害木の利用を選んだ。県と市の職員の協力を受けて、薬剤処理済みの樹齢約60年のアカマツから
樹皮や穴が開いた部分を取り除いた後、長さ3メートル、幅20~30センチの板20枚余を切り出した。自らも製材機を稼働させた上条君は「材質は硬く、丈夫なものを作れそう」と手応えを感じている。
板の一部は県林業総合センター(塩尻市)に持ち込み、強度を調べたり、実際にやにが出にくいかを検査したりする。指導している高島顕教諭は「アカマツは硬い木で住宅のはりなどに最適。やにが出にくいことで家具
などへ用途が広がれば」と話す。
被害木を使って、マツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリの幼虫を捕食するアカゲラの巣箱を作ることも考えている。アカゲラを増やすことで被害の抑止にもつなげるためだ。
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