ID : 1389
公開日 : 2006年 7月25日
タイトル
林木育種センター、成長などの優れたヒノキ品種を開発
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新聞名
日経プレスリリース
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元URL.
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=136831&lindID=4
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元urltop:
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写真:
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独立行政法人林木育種センターでは、関東育種基本区(1都12県の区域)内において選抜されたヒノキ精英樹(*1)の検定林(*2)およそ100箇所について、都県、森林管理局と連携して調査を進めてきまし
た。今回、樹齢20年の時点での調査結果に基づいて評価を行い、成長が優れ、かつ幹の通直性においても精英樹の中で平均以上の成績を示す16品種を、「成長等の優れたヒノキ品種」として開発しました。
新たに開発した16品種は、都県の採種園の改良等に用いられることにより、将来のヒノキ人工林の生産性の向上に大きく貢献するものと期待されます。
2 品種開発の方法
精英樹223家系を植栽したおよそ100箇所の次代検定林の20年次の調査結果を用いて成長特性、通直性を5段階評価しました。樹高、胸高直径の評点が4以上で、かつ幹と根元の通直性の評点が3以上である家系
を選定し、ほかの実用形質も大きな問題点がないことを確認して、16品種を開発しました(別紙参照)。
3 品種の特長
今回開発した品種は、樹高、胸高直径の成長が優れており、また、製材品の生産で重視される幹や根元の通直性も精英樹の中で平均以上であり、20年の時点では、対照として用いた在来のヒノキに比べて、樹高で6~
10%、胸高直径で8~15%優れていました。また、幹や根元の通直性においても在来のヒノキと同等以上の特性を持つことが確かめられています。
4 今後の取り組み
新品種は都県の採種園に導入して、種子の遺伝的素質を改良することにより、これまで以上に生産性の高いヒノキ種苗の生産が可能となります。今後とも、材質も含めた検定を継続して実施して、今回開発した品種どう
し、また花粉の少ないヒノキ等との人工交雑を行い、より優れた性質をもつヒノキ品種の開発を進めていきます。
(*1) 精英樹:親木として品種改良に用いられており、周囲の木に比べて成長や幹の通直性が格段に優れている樹木が選抜された。
(*2) 次代検定林:親木が本当に遺伝的に優れているのかを子供の木の成績から検定する試験林。
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