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ID : 12581
公開日 : 2009年 7月18日
タイトル
中本製箸 国産材割り箸 8割に 来年中 間伐材使用で環境PR
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2009071702000206.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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割り箸(ばし)製造の中本製箸(金沢市)は、国産スギの間伐材を使った割り箸生産を拡大している。間伐による森林整備が二酸化炭素(CO2)削減につながることをうたって需要の掘り起こしを図っており、現在 四割の国産材比率を、来年中にも八割に高める方針だ。(鈴木智重)  同社は年産二億膳(ぜん)と、国産メーカーでは最大手。材料はすべてロシア産エゾマツだったが、三年前に国産スギでの生産を始めた。ロシア政府が原木輸出関税を段階的に引き上げたためだ。スギは軟らかいのが 難点だが、通常は端材を使う割り箸を丸太から作る独自技術により、生産に成功した。
 調達などで同じく国産材比率を高めている合板製造の林ベニヤ産業七尾工場(石川県七尾市)と連携。建材にするには短かったり節が多すぎたりして山に放置される間伐材も、利用している。間伐材の活用に悩む全国 の森林組合から引き合いが多く、半数を占める石川県産のほか、東海三県や福井、長野、京都などからも仕入れている。
 価格は最も安い中国製に比べ二倍だが、ロシア産エゾマツの従来品とは同程度にした。これまでにシューマイで有名な崎陽軒(横浜市)やすし店など外食、中食産業や、生協ブランドの家庭向けなどで採用。関西の大 手外食チェーンとは、関西のスギを使った地場割り箸で商談を進めている。
 課題は、中国での乱伐で環境破壊が進んだことなどによる、悪印象からの“割り箸離れ”。樹脂製箸に切り替える外食産業も増えている。国内での間伐は、森林保全やCO2削減に有効という点を前面に出すことでイメ ージ払拭(ふっしょく)を図る。
 中本製箸の中本実会長は「中国製のような漂白剤、防カビ剤などは未使用で、スギには天然の殺菌力があるので衛生的。生産エネルギーから見れば樹脂製箸よりもエコだ」と強調。「林業の活性化により雇用促進にも つなげられる」と話している。
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