ID : 12507
公開日 : 2009年 7月13日
タイトル
針葉樹材を「熱帯材そっくり」に加工 ノルウェー企業
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新聞名
CNN Japan
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元URL.
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200907120001.html
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元urltop:
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写真:
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ロンドン(CNN) 熱帯雨林から伐採されるマホガニーなどの代替材とするため、針葉樹材を加工する特殊な技術を、ノルウェーの企業が開発した。熱帯材に非常に近い外見や堅さ、耐久性などが実現できる
という。
マホガニーやチークに代表される高級木材はアマゾン流域が主な産地だったが、ブラジル当局による規制の影響で、現在は東南アジア、アフリカ産の熱帯材が多くなっている。これらの地域では、伐採が熱帯雨林の破壊
につながるとの懸念が強まっている。
ノルウェー企業「ケボニー」は、環境に負担をかけない方法で代替材を作ろうと、90年代後半からカナダ・ニューブランズウィック大学の科学者マーク・シュナイダー氏の協力を得て、研究に取り組んできた。04年には最
初の試作に成功。拡大する需要に応じるため、今年1月には生産能力を10倍に拡大した新工場を建設した。
同社の最高経営責任者(CEO)、クリスチアン・イエブセン氏がCNNとのインタビューで語ったところによると、工場ではカエデ、マツなどの針葉樹材を5日間かけて加工する。まず、サトウキビのしぼりかすなどに含ま
れるフルフリルアルコールをベースとした特殊な調合剤を注入。その後圧力や熱を加えたうえで乾燥させる。
従来の代替材には、耐久性を強化するため金属や殺虫剤などが加えられていたが、同社の製品は「製造工程の段階から100%、環境に配慮しているのが特徴」と、イエブセン氏は強調する。北欧委員会が「環境に良い
製品」を認定しているエコラベル「ノルディック・スワン」も獲得している。
同氏によれば、価格は欧州市場での天然チーク材と競えるレベル。同社では、チークに代わる高級造船材としての売り込みに力を入れるほか、米国のデッキ市場への参入なども計画しているという。
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