ID : 11878
公開日 : 2009年 5月28日
タイトル
杉樹皮で鉢上げ用土 秋出しパンジーに最適 県南部園芸研究室
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新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws4649
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元urltop:
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写真:
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陸前高田市米崎町の県農業研究センター技術部南部園芸研究室(佐藤弘室長)は、林業廃棄物の杉樹皮を有効利用し、秋出しパンジーの鉢上げに適した用土を開発した。低コストでできる杉樹皮用土は、気仙
地方の花壇苗産地の振興を後押しするもので、生産者の関心が集まりそうだ。
同センターでは、製材の過程で出る杉樹皮を再資源化するため、新夢県土いわて戦略的研究推進開発事業で、葛巻林業㈱、㈲岩手園芸、独立行政法人東北農業研究センターと共同研究し、鉢上げ用土の開発に取り組
んだ。
今回開発した鉢上げ用土は、杉樹皮培地七割、黒土三割を混合し、市販の肥効調節型肥料(マイクロロングトータル201─70)を一㍑当たり1・5㌘施用したもの。葛巻林業で杉の原樹皮を細かく培地化処理したものを
使用した。
秋出しパンジーが健全に生育し、コスト面でも現在一般的に使用されているピートモス培土と比較して、約二割の削減になるという。
慣行のピートモス培土は、輸入ピートモスに黒土を混ぜたもの。ピートモスは園芸生産に欠かせないものとなっており、国内の輸入額は年間百四十~百五十億円ともいわれる。
杉樹皮培土は、この輸入ピートモスの代わりになり得るものとして開発されたもので、「産地間競争で市場価格が頭打ち状態にある中、利益を得るには育苗培土のコストを下げることが必要。杉樹皮の有効利用はゼロ・
エミッションにもつながる」と佐藤室長。杉樹皮培土は軽いので出荷作業も楽という利点もある。
同センターでは、杉樹皮をベースにして肥料などを加えたガーデンシクラメンなどにも適した鉢上げ用土の研究も進めており、「野菜の育苗の用土などにも杉樹皮の利用方法が、まだまだある」と可能性を話している
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