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ID : 1282
公開日 : 2006年 7月 3日
タイトル
割りばし業界異変 最大輸出国・中国の値上げで
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/kei/20060705/mng_____kei_____001.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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最大の輸出国である中国が値上げしたために、割りばしの価格が上昇している。その影響で小売店は値上げに踏み切り、プラスチック製に切り替える居酒屋が出てきた。国産の間伐材で作った割りばしを復活 させる動きも広がり始めた。
 林野庁によると、2005年に国内で流通した割りばしは約258億膳(ぜん)。うち輸入品は254億膳で中国産が99%を占める。昨年12月、木材や原油価格の上昇などコスト増を理由に中国の輸出団体は輸出価格を3 0%引き上げた。
 突然の値上げに日本の業界は対応に追われた。割りばし大手の大和物産(奈良県五条市)は、最も安いシラカバ製の卸売価格を1膳60銭から、70-80銭に引き上げ、日用品の卸売会社アサカ物産(東京都三鷹市)は 、99円ショップ向け割りばし1袋を80膳から50膳へ減らした。
 全国で飲食店を展開するマルシェ(大阪市)は約760のほぼ全店でプラスチック製に切り替えた。「中国では山から伐採していると聞き、環境保護になればと思った」(広報室)。衛生面を客が気にするとの懸念もあっ たが、今のところ苦情はないという。
 一方、国産材を使ったはしの生産量は、わずか約4億5000万膳(05年)。コストが安い中国に押され10年前の5分の1だ。そうした中、国産割りばしの利用を広げ、森や林業を守ろうと、コンビニのミニストップは6月か ら、一部店舗で国産ヒノキの割りばしを5円で売り始めた。
 奈良県南部・吉野地方。下市町で国産ヒノキの間伐材で割りばしを作る岡本朗さんは「はしの材料は端材。削った材料のカスも利用している」と話す。2-4円前後で出荷され旅館などで使われる。
 割りばしを製造販売する内原商店(奈良県下市町)の内原弘嗣社長は「国産割りばしを使えば木材の有効利用や森林の活性化になる。プラスチックは石油製品。洗浄に水や洗剤も使う。環境に良いのはどちらか」と問い 掛ける。
 外食業界には「国産は高すぎる。客からお金は取れない」との反論があるのも事実。岡本さんは「間伐材や機械に経費が掛かる。自然環境を守るのにもお金が必要」と話している。
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