ID : 11520
公開日 : 2009年 4月27日
タイトル
トビムシ、国内初の林業支援ファンド 森の荒廃防ぎ「売れる木材」
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200904280095a.nwc
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元urltop:
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写真:
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森林再生コンサルティングのトビムシ(東京都千代田区)は、国内初の林業支援ファンド事業を岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)で開始した。個人投資家から1口5万円単位で出資を募り、森林資源の手入れや
伐採、作業道整備に必要な設備に充当する。計画的かつ大規模な林業経営で付加価値の高い国産材を市場に出荷し、収益の一部を出資者に還元する仕組みだ。
民間の知恵を生かした金融機能によって地域産業を支え、木材価格の低迷や高齢化・担い手不足で荒廃が深刻化する森を蘇らせるのが最大の狙い。地球温暖化防止には健全な森林が持つ二酸化炭素(CO2)吸収力
も欠かせないため、環境対策で経済を活性化する日本版「グリーン・ニューディール」の実践例としても注目されそうだ。
同ファンドの運用期間は10年間。出資の上限は10口50万円で途中解約は不可。最大1億200万円(2040口)を集める。原則として毎年の事業売り上げに応じた配当の実施と償還を目指すが、元本保証商品ではな
い。あくまで自己責任による投資判断が必要だ。
ファンドの販売や投資家向け情報提供などの運営業務は、ネット経由で出資を募りアーティストをCDデビューさせる音楽ファンドなどを手がけたミュージックセキュリティーズ(東京都千代田区)が請け負う。
調達した資金は主に林業機械の購入に充て、トビムシが所有する形で現場作業を担う美作(みまさか)森林組合に貸し出す。さらに、紀州産の銘木「尾鷲(おわせ)ヒノキ」の管理ノウハウを持つ森林再生システム(同世田
谷区)の技術支援も受ける。
西粟倉村では効率経営の要となる大規模化を実現するため、村内の森林の約3割の1500ヘクタールを確保。このうち、1100ヘクタール分は私有林を集約し、複雑に入り組んだ地権者を取りまとめて長期契約も結ん
だ。
森林投資をめぐっては、林野庁の「緑のオーナー制度」が社会問題化した例もある。市民が出資して国有林のオーナーとなり、同庁が間伐などの実務を担当。契約期間が満了すれば樹木を売って出資額に応じて収益
を還元する仕組みだったが、リスク説明不十分のまま元本割れ続出という事態に陥った。
トビムシによると、今回のファンドは「製材会社などに対するコンサルティングや“売れる木材”のための販路開拓なども含めた事業。単純な“森のオーナー”とは性格も異なる」と説明。出資者には現地の無料宿泊や農
産物の送付、ツアー実施などの特典も設ける計画だ。
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