ID : 11113
公開日 : 2009年 4月 2日
タイトル
同業他社にない差別化戦略で不況下にも元気な木質系建材企業
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新聞名
データ・マックス
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元URL.
http://www.data-max.co.jp/2009/04/post_5144.html
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元urltop:
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写真:
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高千穂(株)
代表者:川井田 幸隆
所在地:福岡県粕屋郡宇美町早見工業団地
設 立:1956年2月
資本金:6,100万円
年 商:(08/3)30億円
TEL:092-933-2664
九州地区におけるプライスリーダー
高千穂(株)は、木材、新建材、アルミサッシ加工販売業から一転し、三井農林(株)が塗装合板加工から撤退するのを契機に人員を引き受けて、従来の業態から塗装合板加工販売に絞り込んだ。
現在、九州地区のシェアの60%強を握り、プライスリーダーの地位を維持している。
前期(2009年1月期)は上半期に約3億円近い利益を計上していたが、下半期は後半に近づくほど経営環境が厳しさを増してきて苦戦した。その理由として
(1)米ドルやユーロ、英ポンドに対する円高
(2)更に主要合板輸出国であるインドネシアやマレーシア等の通貨(リンギ、ルピア等)がドルに対して約30%近くも値下がりするWパンチで輸入合板市況が大幅に値下がりした。
(3)現地の金融機関も資金不足に陥り、融資を絞り込んだために合板および原木業者はいきおい輸出で資金を確保して資金繰りをやりくりしようとし輸出価格の値下がりに拍車をかけた。
(4)しかし、新興国家群もおしなべて世界同時的な金融危機の影響を大きく受けているために各国の不動産・建築業界も不振に陥っており、輸出量が伸びず是また相場下落に拍車をかけることになった。
などが挙げられる。
円高も、ドルレートで70円台まで上昇するという予測まで飛び出すような状況を踏まえ、合板市況の先安を予想して手持ち在庫の一掃を図った。つまり在庫の入れ替えを図ったのである。
合板市況だけでなく、所有株式、債券投資、ファンド投資等も11月以降の急激な景気悪化で大きく下落したために、1月決算では多額の特別損失を計上し、上半期の蓄積を飛ばしてしまうこととなった。
取材当日は決算申告に向けて集計作業中であったため、最終数字までは把握できなかったが、売上高は市況悪化による販売単価の下落で1億5,000万円ほどの減収となる見込みである。
在庫の評価減8,000万円、株式評価損失4,000万円、ファンド投資による損失8,000万円等の評価損を計上するが、最終的な特別損失は1億2,000万円~1億3,000万円になる見込みとのこと。しかし、このような市況悪化
にもかかわらず、同社は経常利益1億5,000万円~1億6,000万円、税引き前利益3,000万円は十分確保できるという。(つづく)
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