ID : 10691
公開日 : 2009年 2月27日
タイトル
愛でたい:小林木工所・ケヤキ家具製作
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090228ddlk20040080000c.html
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元urltop:
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写真:
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◇「宿り木」の造形美生かす
安曇野市堀金烏川にケヤキなどを使って、家具作りを続ける小林木工所(小林健男代表)がある。ここでは全国でも数少ないという特殊な木目「ホヤ杢(もく)」を生かした家具に出合うことができる。
一見すると、虫食いのように見えるホヤ杢は、ケヤキやサクラ、クリなどに寄生する「宿り木」の根が幹に入り込むことによって形成される。小林さんは「自然が約400年かけて作り出した造形美を知ってもらいたい。木
目の頂点だ」と熱っぽく語る。
同木工所では約15年前からホヤ杢の加工に取り組んでいる。削るのが難しく、細工がしにくいため、他の職人は手を出さないという。たんすの引き出しや引き戸、ちゃぶ台に用いる。仕上げはヒマワリや大豆、アザミの
天然油で光沢を出す。「化学塗料にはない美しさが出る。子供にも安全」と太鼓判を押す。
次第に減ってきているという釘(くぎ)を一本も使わない「組み手技法」で作り上げるなど、手間暇かけた逸品だ。
木材は、小林さんが県内各地を歩き回って仕入れる。宿り木が大きく成長している木を見つけると、所有者に直接交渉する。「良い木は200本に1本くらいしかない。『切り倒したら分けてほしい』とお願いするが、いつ
になるか分からないことが多い」と苦労を話す。
完成品は主に県外の人が購入するという。小林さんは「家庭では子供にも良さを教え、代々使っていってほしい。長く使うことで味わいも違ってくる」と語った。問い合わせは小林木工所0263・72・2944。【
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