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ID : 10584
公開日 : 2009年 2月20日
タイトル
日高川町内温泉施設に 木質パウダー式ボイラーシステム
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新聞名
紀州新聞
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元URL.
http://www1.ocn.ne.jp/~ks-press/090218.html
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写真:
 
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 県森林組合連合会と日高川町、県は、間伐材や林地残材などの有効利用をめざし、全国で初の木質パウダーを利用した燃料ボイラーシステムを同町内の温泉施設に導入する。間伐材などから製造したパウ ダーを燃焼させることで、灯油などの化石燃料に代用させる仕組みで、木材価格の低迷などが叫ばれる中、関係者らは林業振興に大きく寄与するものと期待している。
 同システムに利用する「木質パウダー」と呼ばれる物質は日高川町内で生まれるスギ、ヒノキなどの間伐材や林地残材、「バーク」と呼ばれる物質は原木市場で発生する樹皮を利用。その材料を基に森林組合連合会の 御坊共販所=御坊市塩屋町=で20~30ミクロン(50分の1ミリ~の100分の3ミリ)に粉砕して製造される。
 森林組合連合会で製造した木質パウダーとバークを燃料に、温泉施設に設置したボイラーで燃焼させることで温泉を温めるシステム。従来の灯油などに比べて熱効率は約半分だが、以前に日高川町内で導入が検討 されていた木質チップなどを材料にしたシステムに比べると乾燥作業などが省けて熱効率が良く、リスクが少ないという。
 灯油などに比べて熱効率が約半分のため、原材料費の単価を半分以下に設定できれば経費削減につながることも期待でき、未利用材を有効利用した林業振興だけでなく、石油価格などの変動にも左右されずに原料 の安定で経費が一定するというメリットもある。
 日高川町では、国の地域活性化・緊急安心実現総合対策交付金を活用して平成21年度中にきのくに中津荘にボイラー1基を導入。御坊共販所で製造された木質パウダーなどを買い取り、平成22年度には運用を開始 する計画で、他の温泉宿泊施設などにも導入したい意向。全国にも先かげたシステムの導入で、不振にあえぐ林業業界など全国から注目を集めそうだ。
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