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ID : 10547
公開日 : 2009年 2月17日
タイトル
「自然のありがたさ感じて」 熊野本宮大社、間伐材で木札
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=162499
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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田辺市本宮町の熊野本宮大社(九き家隆宮司)は、本宮町産のスギの間伐材を使用した木札「木魂(こだま)」を作った。5月1日から、現在の木札に替えて祈とうを受けた人らに授与する。九き宮司は「すべての 樹木に魂が込められている。熊野本宮の木を使った木札を通じて、自然環境や木のありがたさを感じてもらいたい」と話している。
 木札は家内安全や交通安全、厄よけなど参拝者が個々の思いを祈願するための札。本宮大社ではこれまで、製材しやすいことからモミノキを木札に使用してきた。
 新しい木札は、熊野本宮大社の主祭神「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」の伝承に基づいて九鬼宮司が発案した。この神は木の守護神と伝えられており、かつて荒れ果てた熊野の地に自分の毛を抜いて刺したところ、さま ざまな樹木になって生い茂ったと言われている。
 全国各地で荒れた植林地が課題となっている現状などから、自然と人間との共生を考えた九き宮司が本宮町森林組合に協力を申し出て、関係者を含めて間伐材の使用を検討してきた。木材市場で価値が低い間伐材 のスギを使用することで、山林の活性化や林業の発展につなげる思いもあるという。
 大きさは長さ24~46センチの4種類で、初穂料は5000円~10万円。伐採した間伐材を本宮大社の神職が町内で清めた後、関東にある木札の専門業者に渡して製作する。
 本宮町森林組合の杉山栄一組合長は「曲がった木などこれまで山に捨ててきたものをこのような形で利用してもらえることになった。熊野本宮に暮らし、山に携わる者として大変ありがたいことだと感じている」と話し た。
【地元産の間伐材を使った木札「木魂」が並ぶ(17日、田辺市本宮町で)】
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