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ID : 1087
公開日 : 2006年 5月28日
タイトル
インドネシアでは、木材は値段が高い。
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新聞名
東京新聞
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元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060530/mng_____tokuho__000.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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インドネシア・ジャワ島中部の地震は、死者五千人超、約二十万人が家を失うという大きな被害を出した。規模こそマグニチュード(M)6・3と阪神大震災(M7・3)の三十分の一程度だったが、直下型だったうえ、 家屋の多くが干しれんが造りだったことから被害が拡大したようだ。インドネシアといえば日本と同様の地震多発国。なぜ、崩壊する危険が強いれんが家屋が多かったのか-。
 「ジョギングをしていたら、ガガーッと激しい音がして、ムラピ火山が噴火したのかと思ったが、山には噴火した様子はなかった。周囲の家が揺れているのに気づき、地震だと分かった。住民が家から通りに飛び出し、 自宅を不安そうに見ていました」  ジョクジャカルタ市の中心街から北へ約十キロのスレマン地区で「タキイ種苗」(本社・京都)の現地子会社に駐在するジョクジャカルタ日本人会事務局長の安藤貴央さん(34)は、二十七日朝の地震の瞬間をこう振り返 る。同市南方約二十五キロの震源からは距離があったため、安藤さんは建物の倒壊を目にすることはなく、自宅にも大きな被害はなかった。
 「震源に近い地区に住む現地スタッフは、地震の瞬間吹き飛ばされ、立っていられなかったと話しているし、南部のバントゥル地区では、建物の七、八割が倒壊したと聞いている。ただ、私は立っていられないほどの揺 れではなかった」と話す。一九九五年の阪神大震災は滋賀県で経験したが、「それより強い揺れではない」と感じたという。
 東京大学地震研究所の都司嘉宣助教授は今回の地震について、「阪神大震災のように内陸の活断層が動いた直下型だろう」と指摘。その上で「日本でいえば、震度5弱程度だったのではないか。日本の人口が密集した 百万人都市なら、十人くらいの犠牲は出たかもしれないが、一般の家屋が倒壊することはなかったと思う」と推測する。
 では、なぜ多くの家屋が倒壊し、死者五千人を超える被害になったのか。
 スマトラ沖地震で現地の津波被害調査をした秋田大学の松富英夫教授(水工学)は「インドネシアの家屋の多くは、日干しれんがを積み上げ、セメントで塗り固めた構造で、地震・津波に非常に弱い。細い針金がところど ころに入っているケースもあるが、横から力が加われば、さほど効果はない」と解説する。
 都司氏は「ジャワ島は火山活動が活発で雨が少ない。斜面が急で植物も乏しいため、崩れやすい」と土砂崩れも被害拡大の要因として挙げる。同時に「れんが造りの家は、ろくに鉄筋も入っておらず、壊れやすい。天井に も重いコンクリートスラブを使っている」と、やはりれんが造りの構造を問題視する。
■外貨獲得で木材は輸出  最も被害が大きかったバントゥル地区は、ジョクジャカルタから南へ車で一時間ほど行ったところだ。水田やトウモロコシ畑が点在するこの農村では、建物の七、八割が損壊した。その一方で、町の北部の被害は小さか った。
 インドネシアの二十四時間ニュース放送局「METRO TV」東京支局長を務める大川誠一氏は言う。
 「北部は高台で裕福な層が住む場所で、南部は低地で低所得者層が住む。今回、大きな被害を受けたれんがの住宅は低所得の農民たちが住んでいたところだ」  つまり貧富の格差が生死を分ける結果になった。
 前出の松富氏は「インドネシアでは、木材は値段が高い。日干しれんがの方が安いので、材料に使われる」と指摘。都司氏も「高い木材は家屋の材料にせず、外貨獲得のために日本などに輸出している」と話す。
 インドネシアにとっては、日本は木材輸出の得意先の一つだ。国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、二〇〇三年の対日木材輸出は約二億五千万ドル。中国、マレーシアに次ぎ三位だ。インドネシアでは、こうした 国々への輸出のための違法伐採が横行し、問題になっているほどだ。
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