ID : 10293
公開日 : 2009年 1月27日
タイトル
県の銘木市場、年間売上額が全国一 景気悪化の中で奮闘
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20090128/CK2009012802000033.html
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元urltop:
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写真:
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木材の中でも、木目や形状に天然美や希少価値がある「銘木」。東海北陸地方に唯一の県銘木協同組合(岐阜市茶屋新田)が開く市場は、全国の市場の中で年間売上額が最多。同組合は銘木業界全体が縮小し、
景気悪化の波を受けつつも奮闘している。
全国の逸材が勢ぞろいする業界最大イベント「全国銘木展示会」が昨年十一月、岐阜市内で開かれた=写真。二日間で銘木業者など千五十人が集まり、総売り上げは目標を九千万円上回る五億九千万円と盛況だった
。最高値は農林水産大臣賞となった石川県産のケヤキで、二千五百万円の高値を付けた。
銘木は、床や柱、高級家具など主に内装に使用される。現在定期開催の市場は、東京都や大阪府、奈良県など全国に八つのみ。岐阜県の市場は、二〇〇六年に銘木協同組合が解散した愛知県の市場を吸収したことも
あり、〇七年に奈良県を抜いて全国トップとなった。
県の銘木市場が活発な理由を、県銘木協同組合は▽東京、大阪、名古屋の大消費地のいずれにも比較的近い▽岐阜市近郊には家具などの木材加工業者が多い▽銘木の専門知識を備え鑑定できる人も多い-と説明す
る。
しかし、銘木と呼ばれる木は樹齢百年以上のものが多く年々資源が減少。同時に、生活の洋風化で和室が減ってきたことから需要も落ち込んでいる。全国銘木連合会に加盟する団体数は一九九〇年ごろから減り続けた
。同連合会は「新しい銘木の商品を出そうと試行錯誤するが、売り上げに結び付かない」と嘆く。
県内の売り上げの下落幅は比較的小さいというが、ここ一、二年は年間二十億円を切るレベルに落ち込んでいる。これに昨年後半からの急激な景気後退に影響が心配される。さらに、高齢化する経営者の後継者問題が
全国課題に。同組合の籏政広理事長は「岐阜では家業を継いでくれる若者が多く、後継者の育成が進んでいる」と、県市場の将来に期待を託す。その上で「銘木は木の芸術品。日本の木の文化を絶やさずにいきたい」と
意欲を見せる。
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