ID　：　10285

公開日　：　2009年 1月26日

タイトル

廃材で遊具手作り　豊橋総合動植物公園

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20090127/CK2009012702000042.html

元urltop:

写真:

　

　豊橋市大岩町の豊橋総合動植物公園のチンパンジー舎で、使わなくなった木材や消防ホースを使ったアスレチックが完成し、チンパンジーがぶら下がったりして遊ぶ姿を見せている。手作りのため費用はほと んどかかっておらず、景気の急激な悪化で予算獲得が厳しい中で、飼育員の知恵が光っている。
　アスレチックは幅約八メートル、高さは最大で約四メートル。木材を組み立てた台三つを消防ホースでつなぎ合わせた。
　約一年半前に、市内の公園で使われなくなった遊具の木材をチェーンソーで切断し、ボルトで組み立てて台一つを製作。その後、動植物公園内の老朽化していたデッキの木材のほか、市消防本部から古い消防ホース を譲り受け、昨年末に完成させた。チンパンジーの飼育担当の榎島伸浩さん（４１）らが手掛けた。
　最初はアスレチックに警戒する様子を見せていたチンパンジーも、年明けごろから遊ぶように。子どもを中心に四本足でホースにつかまって動き回ったり、鉄棒のように体を回転させたりしている。
　同園の斎藤富士雄所長は「狭い環境の中でも動物を伸び伸びとさせるのが私たちの務め。厳しい社会情勢下だが、今後も低予算でできる遊具づくりを続けたい」と話している。

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