ID : 10110
公開日 : 2009年 1月11日
タイトル
木質バイオマスを発電燃料に 村山のリサイクル工場が稼働
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新聞名
山形新聞
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元URL.
http://yamagata-np.jp/news/200901/11/kj_2009011100180.php
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写真:
写真が掲載されていました
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バイオマス発電を行う「やまがたグリーンパワー」(村山市、鈴木誠社長)の関連会社として設立された「やまがたグリーンリサイクル」は、村山市金谷工業団地に設置した木質バイオマスリサイクル工場を本格稼
働した。廃棄物処理の許可を得て自然木、剪定(せんてい)枝の処理を引き受け、チップにして保管し発電の燃料として供給する。
グリーンパワーでは、チップ材に高温の水蒸気を送ってガス化し、これを燃料にエンジンを回して発電する。出力2000キロワットで使用するチップ材は1日当たり60トン。建築廃材などは使用せず、自然木だけを使っ
ている。安定した発電事業にはチップ材の確保が欠かせず、同社は効率的運用に向けて2008年5月、グリーンリサイクルを設立した。
チップにする木材は、同社が購入する幹などの自然木、廃棄物として処理を引き受ける支障木、剪定枝などに大別できる。廃棄物となれば排出者から処理料を受け取り、チップ化した後は販売も可能。廃棄物処理業と
してのリサイクル工場は、バイオマス発電事業の円滑化とともに自然エネルギーの循環という点でも重要な要素となる。
リサイクル工場は、1万2000平方メートルの敷地に原料となる木材の保管エリア、製品となったチップの保管エリアがあり、幹材などを処理する切削チッププラント、根や枝材などをチップ処理するタブグラインダーと分
離プラントがある。5センチ前後になった切削チップは白っぽく、細かく破砕されたタブチップは黒っぽい色になる。2つを混合し、含水量などを調整した上で7キロほど離れたグリーンパワーの発電施設に運んでいる。
廃棄物処理の業務では、処理施設として認定を受け、一般廃棄物と産業廃棄物の処理業許可も12月半ばにそれぞれ下り、営業活動を含めて本格稼働に入った。自然木、剪定枝をチップ化するリサイクル事業は、バイ
オマス発電の安定稼働とともに、村山地域だけで年間2万トンと推計される果樹剪定枝の有効活用の面でも期待が高まっている。
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