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県森林組合連合会(県森連)は9日、静岡営業所(藤枝市)など県内3カ所で実施した初市の結果をまとめた。昨年に比べ売上高、平均単価とも前年を下回った。業界関係者の間には国内景気の失速に伴い、住
宅着工戸数が大幅に落ち込むとの観測もあり、今後の相場見通しには不透明感が漂っている。
全体の数量は前年比5・4%増の6219立方メートル。内訳は静岡営業所2211立方メートル、天竜営業所(浜松市浜北区)2442立方メートル、富士木材センター(富士市)1566立方メートルだった。
売上高は6・1%安の9377万6000円、1立方メートル当たりの平均単価は10・9%安の1万5080円と落ち込んだが、前年の最終市からほぼ横ばいだった。スギの平均単価は1万1710円(7・8%安)、ヒノキは1万8
090円(6・2%安)。
このほど静岡営業所で開かれた初市には、県内外から製材業者ら約70社が来場した。県森連の榛村純一会長は「林業界には住宅着工戸数が100万戸を割り込む可能性があるという逆風と、外国産材と十分に競争で
きる安定した供給体制が整っているという順風がある。皆さんの協力で最終消費を伸ばしたい」と呼び掛けた。
県産材市況は1979年をピークにほぼ右肩下がりの状況が続いている。県森連は「市況は昨年末からもちあいで、買い意欲もまずまずだった」としながらも、今後の国内景気や為替の動向を懸念材料に挙げている。+/
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