ID　：　9968

公開日　：　2008年 12月22日

タイトル

美作の「産業遺産」、木製水車再建 新聞名 山陽新聞

元URL.

http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/12/22/2008122222173531004.html

写真:

木材業界の記事です

国内で唯一現存する製材用木製水車として産業考古学会（東京）から「産業遺産」に指定され、昨季の大雪で壊れて動かなくなっていた美作市右手の製材会社・共和林業の水車が再建された。近く本格稼働する。
　同社が１９３７年から使ってきたもので、直径４・６メートル、幅１メートル。会社のそばを流れる梶並川の水を引き込んで回し、屋内ののこぎり（幅１０センチ、長さ５・９メートル）を動かす。２０年ごとに改修を繰り返し、最 近では９０年に造り直した。
　今年２月、１メートルもの積雪に見舞われ、重みで水車の水を受ける板がはがれて動かなくなった。小椋浩之介社長(４８)は「電動の製材機とは比べものにならないほど能力は小さいが、長年会社を支えてくれた遺産を復 活させたい」と再建を決めた。
　９０年の改修に携わった社員の鷹取勝巳さん(６３)に依頼し、８月から作業。アカマツやヒノキなど約２００万円分の木材を使い、試行錯誤を重ねて全面改修し１１月に完成した。今は、水車の状態を見ながら“試運転”中。
水車の軸の回転をのこぎりに伝えるベルトを張り替え、年内にも本格的に動かす。

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