ID　：　9813

公開日　：　2008年 12月11日

タイトル

古代ため池の遺構-高取の薩摩遺跡

新聞名

奈良新聞

元URL.

http://www.nara-np.co.jp/n_arc/081210/arc081210b.shtml

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高取町薩摩などの薩摩遺跡で、奈良時代から平安時代初め（8―9世紀）のため池跡と木樋の取水部が見つかり、県立橿原考古学研究所が9日、発表した。池を築造した経緯や人物名を記した木簡も出土。古代の 遺構と、その構造物に関する文字資料が同時に見つかるのは珍しい。当時の土地開発や土木技術を考える上で貴重な発見といえる。
　国道169号高取バイパス建設工事に伴い、今年5月から約4000平方メートルを調査した。ため池は東西約40メートル、南北90メートル以上。堤は未発見だが、谷の北側の一部をせき止めた「ダム式」だったらしい。
　木樋は調査区北端で長さ約115センチ分検出。幅50センチ、厚さ約25センチの角材に幅約30センチ、深さ約10センチの溝を掘った樋管には蓋（ふた）があったと推定され、上面の取水口に水面から柱を抜き差しして 流れを調節したと考えられる。また、先端部には詰まった土砂を取り除く、砂蓋らしきものもあった…

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