ID : 9505
公開日 : 2008年 11月25日
タイトル
製材所を開放、創作空間に 伊賀市
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新聞名
MSN産経ニュース
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/mie/081126/mie0811260211000-n1.htm
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写真:
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建築家やデザイナーを目指す若者の創作空間として、伊賀市島ケ原の製材業、穂積亨さん(70)が、製材所を大学生たちに開放している。「若者が思いどおりに活動できるスペースにしよう」とした取り組みで、
「ホズプロ」と命名。週末となれば県外から学生が集まってモノづくりに励んでいる。穂積さんは「みんな自由な発想で生き生きとしており、地元の人々との交流も生まれた」と、活動の成果を喜んでいる。
ホズプロは、穂積さんの妻、澄子さん(68)が昨年1月、建築やまちづくりなど各種プロジェクトに取り組む大学非常勤講師の山崎亮さんと出合ったのがきっかけ。亨さんが製材所の再利用策としてプロジェクトに同調し
、同年7月に立ち上げた。
参加している学生は、大半が大阪や兵庫など関西に居住。週末に製材所を訪れ、亨さんが提供した木材を使って、これまでにテーブルやいす、隣地で澄子さんが運営するNPOの交流拠点に、木造のテラス「夢の道ひ
ろば」を作った。
ユニークなのは「寝床」と名付けた宿泊スペースの製作。若手建築家がデザインした居住空間は外観や構造が独創的で、学生たちがのこぎりやハンマーでこつこつと手作りし、すでに2棟が完成。さらに2棟を建設して
いる。
学生らは和気あいあいとしたムードで創作を楽しんでおり、「穂積夫妻の世話になり、いろんな学生とつながりができた」「建築の点からも刺激し合える仲になった。家に帰ってきた気分になる」と笑顔で話す。
リーダーの内田泰平さん(25)=京都造形芸術大4回生=は「これからはイベントも展開し、ホズプロとしてデザインにも取り組みたい」と意欲的。
穂積夫妻は、学生たちが地元の人々と遊びや食事を通じて触れ合う姿に目を細めながら「社会に出てからアーティストになってここに帰ってくれれば」と夢をふくらませている。
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