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ID : 9485
公開日 : 2008年 11月26日
タイトル
青変防ぐ予測データ 県北・沿岸アカマツ
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081125_6
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元urltop:
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写真:
 
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矢巾町煙山の県林業技術センター(村山巧所長)は、アカマツ材の通年出荷の妨げになっている青変被害を、素材管理スケジュールにより防止する新技術を確立した。本県アカマツ資源の活用拡大が図られ、 豊富な蓄積量を誇る県北・沿岸地域振興も期待される。同センターは防止技術を普及するため小冊子を発刊。26日から盛岡市で開かれる全国林業技術研究発表大会でも紹介する。
 伐採されたアカマツは春から夏にかけて木の内部にカビが発生し青く変色する青変被害のため、商品価値が下がり通年出荷が難しかった。
 同センターは、県内民有林の20%を占めるアカマツの活用拡大のため青変被害防止の研究に取り組んできた。これまでにキクイムシを介して原因菌が付着することなど被害発生のメカニズムを解明。薬剤散布や防虫 ネット被覆による被害防止技術を開発している。
 今回確立した素材管理スケジュールによる防止技術は、伐採から被害が確認されるまでの日数を、4月から9月まで月別で予測。予測される期間内に製材・乾燥することで被害を回避できる。薬剤散布やネット被覆と比 べてコストがかからないのが大きな特徴だ。
 同センターは防止技術の普及、定着を目的に、被害発生のメカニズムから防止策までを分かりやすくまとめた小冊子を発刊。今後、素材生産業者らを対象に開く研修会などで活用する。
 同センターの東野正首席林業普及指導員は「今回の防止技術で被害はほぼ100パーセント回避できる。予測データは県北・沿岸地域のものなので、今後県南版のデータも出したい」と話す。
◇        ◇  「全国林業技術研究発表大会inいわて」は26、27の両日、盛岡市盛岡駅西通1丁目のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で開かれる。全国の林業試験研究機関から約200人が参加し、先進的な研究成果を披露 する。
【写真=県林業技術センターが確立したアカマツの青変被害防止技術をまとめた小冊子】
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