ID : 9445
公開日 : 2008年 11月20日
タイトル
鉋は「大工道具の王様」 神戸・竹中道具館で企画展
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0001574606.shtml
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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材の表面を削る鉋(かんな)は、製品の見栄えや触感を大きく左右することから「大工道具の王様」と呼ばれる。修業を重ねた職人は凹凸をミクロン単位で調整できるという。裏側が透けて見えるほど薄い削りく
ずを手にし、高い技術に驚かされた。(井原尚基)
鉋は歴史をさかのぼると石斧(いしおの)にたどり着く。棒の先に刃が取り付けられたヤリガンナが奈良時代ごろまでに登場し、現在最もなじみ深い直方体の台鉋は室町時代の前後に普及し始めた。
台鉋は溝や曲面専用のものが現れるなど種類が増え、逆目で滑らかに削れる二枚刃も現れた。一九四三年の調査では、大工一人がそろえる鉋は四十点以上にのぼったという。
展示会場では、台鉋の一種「仕上げ鉋」とヤリガンナで削り取られた木材を並べて展示している。見た目はほとんど変わらないが、手で触れてみるとヤリガンナによる木材は表面に微妙な波が残り、仕上げ鉋による滑
らかな木材との違いが分かる。
近年は電動工具の発達によって鉋の出番が年々減ってきている。中でもヤリガンナが使われる機会は、寺社の復元工事など、ごく限られた場だけとなった。
加熱と冷却を繰り返しながら一枚の刃をつくり上げる鍛冶(かじ)職人の技術を映像で鑑賞し、古今の鉋を間近で見ると、長い時間をかけて培われてきた鉋の文化が、将来に伝承されることを願わずにはいられない。
◇
企画展「削る 鉋の世界」は三十日まで、神戸市中央区中山手通四の竹中大工道具館で。月曜休館(二十四日開館、二十五日休館)。一般三百円。TEL078・242・0216
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