ID : 9337
公開日 : 2008年 11月12日
タイトル
「都心に江戸文化を」 府中から再移転
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20081112-OYT8T00136.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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「都心に江戸文化を」 府中から再移転
周囲に足場が組まれ、改修が進む遠藤邸(千代田区外神田の区立宮本公園で) 江戸時代から神田で営まれた材木問屋の古い木造住宅が、都心開発で移っていた多摩川沿いから、神田明神に近い千代田区立宮本公園(
外神田)に移築され、改修中だ。職人の技術を伝える文化財として残そうと、家の持ち主が神田への“帰還”を計画。京都の数寄屋造りの大工や左官らが工事を手がけている。来年4月に完工予定だ。(吉永亜希子)
戻るのは、昨年亡くなった材木問屋の遠藤達蔵さんの一家が、店舗兼住宅として使っていた2階建て住宅で、延べ約119平方メートル。関東大震災から間もない1927年に内神田に建てられた。
外壁には「江戸黒」と呼ばれた黒漆喰(しっくい)が塗られ、屋内には赤松やヒノキの良材がふんだんに使われている。2階和室の天井にはミリ単位の年輪を刻む屋久杉が使用されており、大工らの間では「それだけで家
が3軒建つほどの価値」と言われているという。
戦火は免れたものの、都心開発の影響で、73年に府中市押立町に移築された。
遠藤さんは神田明神の氏子総代や町会長を務め、地元に強い愛着を抱いていた。神田に戻りたいという思いを抱きつつ昨年3月、逝去。家を継いだ長女の平野徳子さん(57)は遺志を継ぐとともに、「都心で江戸文化
を発信する場を残したい」と私財を投じての移築を決意した。
今年4月には区の有形文化財の指定を受け、同公園内に建てられることに。再生を担うのは京都迎賓館の主賓迎賓室などを手がけた京都市の工務店。昨秋の解体後、柱などの部材を京都に運んで補強し、今年7月か
ら公園内で足場を組んで作業。骨組みはほぼ完成し、外壁の漆喰塗りや内装の左官作業中だ。
子どもの体験学習の場として活用することを検討している平野さんは、茶の湯のお点前もできるよう、元の家にはなかった茶室を作った。遠藤家所蔵の美術品を展示し、同家で行われていた節分やひな祭り、お月見な
どの季節行事も再現したいという。
平野さんは「職人の技術や町家文化を体感し、日本文化を内外に伝えられる人材が育ってくれれば」と期待している。
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