ID : 9074
公開日 : 2008年 10月10日
タイトル
間伐材を「くい」に CO2削減も期待--県、敦賀港で実験
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20081010ddlk18040576000c.html
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元urltop:
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写真:
木材業界の記事です
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県産のスギ間伐材を、地盤改良用のくいに活用し、間伐材の需要拡大と二酸化炭素(CO2)の削減に生かす実験が9日、敦賀市泉の敦賀港多目的国際ターミナルで公開された。2年後の実用化を目指す。【酒造
唯】
建築現場で軟弱な地盤を強化するため打ち込むくいは主にセメント製だ。しかし、04年の福井豪雨による復旧事業で、はんらんした足羽川の三つの橋の河床に埋められていた木のくいを県や福井高専などが調べたと
ころ、くいの上部で一部が腐っていたものの、地下水が触れない深部では調べたくいのすべてが全く腐っていなかった。最長で78年間埋まっていた。
県は「木材を使ってもくいの強度に問題はない」として、同高専や飛島建設(東京都)などと協力し、これまで建築材やチップなどに使ってきた間伐材をくいに活用する実験を今月から敦賀港でスタートした。
旧名田庄村産のスギ間伐材146本をくいに加工し、4種類の土壌に打ち込んで、沈下量や土の状態を11年度末までに調べる。
県によると、県内の人工林は約12万ヘクタールで、9割がスギ。切り出される間伐材は年間約10万6000立方メートルにも上るが、8割弱は利用されず山中に放置されたままだ。こうした間伐材をくいとして埋め、“地
中の森”を作ることで、CO2を固定化し、地球温暖化防止を進めるのも狙いの一つ。
同社の試算では、今回の実験で削減できるCO2は7・4トンで、ドラム缶16本分のガソリンに相当するという。県の県産材活用課は「間伐材の新しい利用策として期待できる」と話している。
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