ID : 8931
公開日 : 2008年 10月 2日
タイトル
:「資源ナショナリズム」対抗措置を図るも進展は期待薄
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新聞名
IBTimes
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元URL.
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/081001/23063.html
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元urltop:
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写真:
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欧州委員会は、「資源ナショナリズム」に対抗する措置を取ろうとしている。資源の輸出に際し、関税、或いはその他の制限を設けているEUの貿易相手国には、こうした動きが台頭している。「資源ナショナリズ
ム」に対抗するEUの方針に関しては、9月29日、ブリュッセルで開催された会合の席で、マンデルソン通商担当委員が表明した。
欧州委員会によると、現在、設けられている資源に対する輸出規制はおよそ450件である。その中には、ロシアがアルミニウム屑に課している50%の輸出関税も含まれている。また、マンデルソン氏は、近年の原料価
格上昇の背景には、輸出規制の急激な増加があると指摘した。
特に、中国・インド・ロシア・アルゼンチン等は、アルミニウムから小麦に至るまで、多くの資源に輸出規制を設けており、それによって、国内市場における価格上昇を抑制している。欧州委員会は、こうした輸出規制が
招いている資源価格の更なる高騰は、世界経済にとって脅威であると警告した。
主として、EUが懸念しているのは、輸出規制によって、輸入原材料を加工して製品を製造しているヨーロッパ企業の競争力が低下することである。"Tsentr
razvitia"基金の専門家であるPukhov氏は、ヨーロッパが、長年、ロシアから割安な資源を取得し、それを元に生産活動を展開してきたことを挙げ、ロシアが、輸出関税を引き上げれば、ヨーロッパ企業の損失は免れないだ
ろうと述べる。
EUは、諸外国との相互貿易協定に資源に関するFTA(自由貿易協定)を盛り込んでいくことで、輸出規制の撤廃を図ろうとしている。また、EUは、反ダンピング税等、貿易保護措置の適用範囲を拡大することも示唆して
いる。EUとWTO(国際貿易機関)への加盟を申請している諸外国との交渉では、輸出規制の撤廃に関する問題が焦点となるだろう。
マンデルソン通商担当委員の発言に基づけば、ロシアが木材及び金属屑に課している輸出関税は、ロシアがEUとのWTO加盟交渉を継続していく中で大きな障害となるだろう。マンデルソン氏は、ロシアが木材に輸出関
税を設けていることにより、フィンランドの製紙産業では、1000人規模の雇用が消失していることにも言及した。
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