ID : 831
公開日 : 2006年 4月20日
タイトル
『花粉の少ない森づくり運動』 都の対策に応援団発足
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/tko/20060420/lcl_____tko_____002.shtml
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元urltop:
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写真:
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花粉症の発生源対策への都の取り組みに賛同した、解剖学者の養老孟司さんや気象予報士の村山貢司さんらが代表発起人となり「花粉の少ない森づくり運動」が十九日、スタートした。同日、都庁舎で開かれた
開始式とシンポジウムでは研究者や林業家が多摩産材の利用促進などを訴えた。
開始式では石原慎太郎知事が、約一年前に花粉症にかかった経験を披露し、「何とかしないと国家的な損失になる。死にはしないが国民病の一種になったスギ花粉対策を多角的、重層的に推進したい」とあいさつした
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シンポジウムでは宮林茂幸・東京農業大教授(森林政策学)が基調講演し、「効率性追求のために外材で住宅を建てず、消費者が環境を考慮し、地場の木材で住宅を建てる動きを起こしていくことが有効」と話した。
パネリストとして参加した桧原村の林業家田中惣次さんは、都が利便性の低い奥地の山林のスギを伐採した後、落葉広葉樹を植える方針を打ち出していることについて、「日本が外材輸入に頼り世界の山林を荒らして
いる現状からいえば、奥山にも花粉の発生が少ないスギを植林すべきだ」と指摘した。