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ID : 8222
公開日 : 2008年 7月 7日
タイトル
備中漆:最高級を復興へ 樹液の採取始める
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20080708ddlk33040480000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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最高級の国産漆と言われた「備中漆」を復興させようと、林原共済会と県郷土文化財団は、新見市の法曽地区に植えた漆の木から樹液を採取する「漆かき」を始めた。本格的な漆かきは初めて。備中漆の魅力を 広めるため、採取した漆で漆工芸品展も開く予定だ。【相見知伸】  ◇来年、岡山と東京で作品展  備中漆は透明度が高く、つやがあり、素材が強く固まるのが特徴。備中地方は中世から良質の漆産地と知られ、京都・東寺の古文書「東寺百合文書」には、新見の漆が同寺に納められた--という記述がある。
 近年、安価な中国産の輸入や、漆に代わる合成塗料の開発などで生産量が激減。共済会と文化財団が市と協力し、94年から同地区で復興事業を始めた。現在、地区内3カ所(3・7ヘクタール)で約1600本を育ててい る。
 今では幹の太さが50センチにまで成長し、漆かきができるようになったため、市内の漆研修施設「漆の館」指導員、小野忠司さん(59)が作業している。小野さんは鎌で皮をはぎ、専用のかんなで溝をつけた。10月末 まで、1本の木に25本ほどの溝を付けて約300グラムの樹液を採取する予定。
 小野さんは「これまで干ばつで枯れたり、台風で倒れたりした。ようやく納得できる漆が採れそう。使ってくれる人に満足してもらえたら」と期待している。採取した漆は、県内の漆芸、木工芸作家に提供。来年9月に岡山 市、同10月に東京・渋谷で作品展が開かれる。
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