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ID : 8153
公開日 : 2008年 10月30日
タイトル
小型蒸気ボイラー開発 県林業技術センター
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e200810/e0810301.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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県林業技術センター(村山巧所長)は県内企業と共同で、製材所から排出される針葉樹皮を燃料とした「いわて型小型蒸気ボイラー」を開発し、29日に東京・丸の内で開かれたアグリビジネス創出フェアで発表 した。樹皮を燃料にした小型蒸気ボイラーは国内で初めて。中小の製材所が廃棄していた樹皮を木材乾燥に活用できるため、コスト低減や二酸化炭素の排出削減が期待できる。
 同ボイラーを共同開発したのは、オヤマダエンジニアリング(盛岡市)、北進産業機械(花巻市)、岩手大。国の「新たな農林水産施策を推進する実用技術開発事業」として、2006年度から開発に取り組んできた。
 中小規模の製材所では、針葉樹のスギ樹皮などの廃材処理コストがかさみ経営を圧迫。そのため、樹皮を木材乾燥の燃料として重油などの代わりに活用できるよう、樹皮粉砕機と小型蒸気ボイラーをつくった。
 スギ樹皮は繊維が長く、粉砕が難しい点が課題。そこで幅16ミリの刃と、直径80ミリの穴を回転させることで最適な粉砕条件を整え、樹皮チップをつくる粉砕機を完成させた。
 ボイラーは、3年前に開発した「いわて型チップボイラー」の技術を応用。含水率が150%程度の多量の水分を含んだ樹皮チップを効率よく燃焼できるよう改良し、1時間当たり300キロの蒸気を発生するようにした。
 1時間に1トン以上の蒸気を発生させる一般的なボイラーに比べると小型で、中小の製材所向き。ボイラー部分、粉砕機とも各1000万円程度での販売を目指している。
 同センターは来年度、県内の製材所で実証試験を行った上で、商品化する予定。将来的には農業の園芸用ハウスなどに販路を拡大したい考えだ。
 同センターの多田野修主任専門研究員は「試算はこれからだが、樹皮を有効活用しながら木材乾燥のランニングコストを低減でき、二酸化炭素排出量の削減も期待できる」と話す。
 11月10日には同センターで、県内製材業者などを対象に説明会を開く。
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