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ID : 8072
公開日 : 2008年 6月27日
タイトル
第二の人生は「指物師」
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20080628-OYT8T00215.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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山口市下竪小路の村田克教さん(60)が28、29の両日、同市菜香亭(山口市天花)で、くぎなどの金具を使わずに製作した箱やたんすなどの指物(さしもの)の展示会を開く。昭和から平成にかけ、激動の時代を サラリーマンとして働き続けた団塊の世代。昨夏の定年退職後、第二の人生として四代目の指物師となり、「ようやく披露するものが出来た。今後もいい作品を作り続けたい」と話している。(井上裕文)  村田さんは山口高卒業後、工学院大工学部に進学した。「戦後の経済成長で指物の需要が減り、学歴社会も始まっていた」と振り返る。大学を出て県内の造船所に就職し、約15年間勤めたが、造船不況に陥って退職。
山口市の木工所に勤めながら、夜は父喜輔さん(88)に指物技術を習う生活を約10か月間続けた。
 だが、2人の子どもの教育費などを考慮して、ポケットベル会社に再就職。携帯電話の普及に伴って事業が整理されたため、2000年からは山口ケーブルビジョンに移った。退職の約5年前から、喜輔さんの元で修業 を再開。幼い頃から木で船を作るなど木工が好きで、定年後は曽祖父から引き継がれてきた指物師になる考えがあったという。
 昨年7月の退職後、高齢で引退した喜輔さんの道具を使って本格的に製作を開始。湿気などで変化する木材の加工の難しさに直面しながらも、飾り棚のような複雑な作品も1か月かけて仕上げた。
 展示会では、即売用の約45点と受注生産用の見本約30点を出展する。村田さんは「時代に翻弄(ほんろう)されず、自分が満足する木目の美しさや木の温かみのある作品を作りたい」と話す。
 作品は、同市下竪小路の「指物工房 むらた」でも販売中。問い合わせは、むらた(083・924・3654)まで。
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