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ID : 7670
公開日 : 2008年 5月19日
タイトル
一本乗り」半世紀ぶり復活 那賀川、木頭杉70本流す
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新聞名
徳島新聞
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元URL.
http://www.topics.or.jp/contents.html?m1=2&m2=&NB=CORENEWS&GI=Kennai&G=&ns=news_121116093331&v=&vm=1
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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那賀町のNPO法人・里業ランドきとうむらは十八日、木材運送のかつての動脈・那賀川を使って七十本の木頭杉を運搬した。川に浮かべた丸太に職人が乗って運ぶ昔ながらの「一本乗り」の技法を用いた。一本 乗りは今ではイベントで再現されるだけ。まとまった量の運搬に使われたのは、陸上運送が主流となって以来、半世紀ぶりだという。
 作業は里業ランドと木頭杉一本乗り保存会のメンバーら約二十人で行った。那賀町木頭出原の那賀川河川敷を出発。保存会の会員が長さ四メートルの木頭杉に乗り、一緒に流す丸太が岸に乗り上げたりしないよう、トビ ザオと呼ばれる竹ざおで、方向を操りながら進んだ。
 水量が少なく、川底に引っかかって身動きが取れなくなるハプニングもあり、目的地の約四キロ下流の河川敷に到着し、陸揚げするまで出発から八時間かかった。
 運んだのは切り出したもののトラックが入れず、処分に困っていた会員の木頭杉。建築資材にしようと、里業ランドが引き取り、昔ながらの一本乗りで運送することにした。
 里業ランドの斎藤計六代表(73)は「保存会の会員でもイベント以外で一本乗りをするのは初めてで、七十本もの木を一気に流すのは久しぶり。これを機に伝統文化を見直していきたい」と話した。
 林業で栄えた旧木頭村は一九四〇年ごろまで、川が唯一の輸送手段だったため、一本乗り師が川の流れを利用し、下流へ運搬していた。道路が整備され、トラック輸送への転換とともに衰退。五六年の長安口ダムの完 成で、一本乗り師は姿を消した。
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