ID : 7503
公開日 : 2008年 5月 5日
タイトル
裏返し工法」復権へ、木裏を外に外壁板張り 「風合い良く、腐りにくい
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新聞名
富山新聞
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元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20080505103.htm
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元urltop:
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写真:
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穴水町大町の木造家屋で外壁に杉板の裏面(木裏)を外側に向けて張る工法が採用され作業が進められている。板張り外壁は能登の伝統的な家屋構造だが、今回助言した町内の木材納入業者によると、外壁
を覆う下見板は木裏よりも、外見が美しい木表を外向きにして取り付ける住宅が多いといい、「木裏を外側にすると腐食しにくい特徴があり、本来の工法を見直すきっかけにしてほしい」としている。
建物は民家の離れ一棟で、能登半島地震で被災し建て替えが進められている。人目につく通りに面した外壁を板張りにした。
施主の知人で木材業の谷口貞義さん(82)=穴水町大町=は、赤身の中芯(なかじん)の方が白太より腐りにくく長持ちし、木裏を外に向けるのが昔からの工法だという。板を削って薄くするのは資源の無駄だとして、荒
木の状態で木裏を下見板に使うことを勧めた。
施工する七尾市中島町の小林工務店によると、能登では八、九割が木表を使っており、見た目よりも木の性質を重視し、木裏を外に向ける工法を実践しているという。谷口さんは「時間がたてば、しっとりとした風合い
が出てくる」と話している。
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