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ID : 7028
公開日 : 2008年 4月 4日
タイトル
自然循環支援 ソニー、間伐材運搬に出資
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/04/20080404t43012.htm
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写真:
 
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秋田県は本年度、ソニーと連携し、木質バイオマスの活用事業を進める。木質バイオマス発電施設(能代市)の燃料となる間伐後の端材などの運搬費用に、ソニーの資金600万円を充当。二酸化炭素(CO2) 削減に貢献するとされる木質バイオマス発電を促し、温暖化防止を図る。
 ソニーは施設運営者と昨年10月、3200万円を支払って年間1600万キロワットの発電を委託する契約を締結しており、事業全体で3800万円を支出することになる。
 新たにソニーの資金が充てられるのは、能代山本地域の山林で間伐された後の残材を、トラックで発電施設へ運ぶ際の運搬費用。600万円でトラック180台分の費用が賄える。発電施設は現在、製材工場などからの 残材を1トン当たり1500―3000円で処理しているが、この活用事業の対象となる残材は無料で引き受ける。
 県秋田スギ振興課によると、残材は通常、原木市場で売って再利用を図る。だが、原油価格の高騰で運搬費が上がり採算が取れないなどの理由から、山林に放置されるケースが後を絶たないという。残材の腐食によ るCO2排出など環境への悪影響も指摘されている。
 寺田典城知事は「残材の運搬にはコストが掛かり、バイオマス発電の材料が集まりにくかったので、寄付金はありがたい」と説明。ソニーの桐原保法業務執行役員は「国内の先頭を切って自然循環の支援に取り組むこと で、ソニーブランドへの信頼性を高められれば」と、同社へのメリットを強調している。
 木質バイオマス発電施設は、2003年操業開始。能代市の木材業者などでつくる「能代森林資源利用協同組合」が、国などの補助を受け建設した。06年度は製材工場の樹皮など約2万3000トンを燃料に同約1500 万キロワットを発電した。
[木質バイオマス] 木の樹皮など、木を原料とする生物資源。発電で燃焼した際に排出する二酸化炭素(CO2)量は、木が成長する過程で光合成により吸収した分に相当するため、大気中のCO2量を増やさないとさ れる。温暖化防止に効果のあるエネルギーとして注目されている。
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