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ID : 6886
公開日 : 2008年 3月26日
タイトル
国産材供給へ新工場石巻・山大 輸入材からシフト
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新聞名
三陸河北新報
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元URL.
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2008_03/i/080327i-yamadai.html
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元urltop:
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写真:
 
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住宅産業メーカー「山大」(石巻市潮見町、高橋貞夫社長)の国産材工場「ウッドミル」が完成し、二十六日、工場見学会と落成式があった。高騰している輸入材から国産材の利用へ切り替えようと、最新設備を導 入して約二十八年ぶりに製材部門を再開した。県産材の一割強にあたる年間三万六千立方メートルを当初の生産目標にし、木材の地産地消や林業の活性化につなげていく考えだ。
 本社南側の新工場であった見学会には、業界をはじめ県や石巻市などの関係者約五百人が訪れ、丸太が角材になる様子を注意深く見守った。落成式は石巻グランドホテルであり、大勢の関係者が出席。伐採から製材 、加工までを一貫して展開する同社の姿勢を高く評価した。
 新工場の敷地は二万平方メートルで、製材工場や乾燥工場、加工工場、事務所、製品倉庫などを配置した。事業費は約十六億円。製材工場には省人化・省スペース化を可能にした日本初のチッパーキャンター製材機が あり、丸太から効率良く角材を裁断できるようにした。
 乾燥工場には高温蒸気乾燥機を採用した。杉の乾燥は難しいと言われるが、ひび割れによるロスを大幅に減らすことに成功。木材を加工する際に出る木くずや杉皮をボイラーの燃料に使用し、コスト低減とリサイクル を強化している。
 加工工場にも高い精度の製品を作りだす切削用の四面プレーナー、不良部を取り除いて木材同士をつなぐ機械、マイクロ波を使って含水率を調べる測定装置などを取り入れ、製品に対する信頼性を高めている。
 同社の山林などから伐り出した主に直径二十四センチ以上の原木を製材して「宮城の”伊達な杉”」として出荷。狂いが少なく耐久性がある部分は「赤太柱・赤太土台」として販売しているほか、真冬の新月の日に伐採し 、自然乾燥させた木材は「新月伐採木」として販売を強化していく考えだ。
 高橋社長は「世界的に木材需要が高まり、輸入材は国産材の二倍以上になっている。一方、国産材は乾燥技術の面で課題があり、安定供給できなかった。最新設備の導入で高品質な国産材の安定供給を可能にした。国 産材利用は山の適正管理につながり、林業全体の再生も期待できる」と話している。
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