ID : 6735
公開日 : 2008年 3月15日
タイトル
世田米中学校木工クラブ、全国コンクールで11度目大臣賞
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新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws3402
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元urltop:
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写真:
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住田町の世田米中学校(阿部正校長、生徒百七人)の木工クラブが制作した「大きな櫟(くぬぎ)の木の下で」が、このほど広島県で開かれた第三十二回「全国児童生徒木工工作コンクール」(日本木材青壮年団体
連合会主催)で、農林水産大臣賞に輝いた。大臣賞受賞は二年ぶり十一度目。いずれも三年生で卒業間近の部員九人は受賞を喜び、「後輩たちにも伝統を受け継いでほしい」としている。
同校の木工クラブは特設活動で、例年、部活動を引退した三年生が自主的に参加している。「大きな櫟の木の下で」を作ったのは、部長の泉田広くん、泉田頌太くん、及川真央くん、紺野公恵さん、佐々木希さん、鈴木美
裕さん、横澤未歩さん、横澤祐里さん、吉田衣純さんの九人で、いずれも三年生。
高さ、奥行き約七十センチの大作でカブトムシとクワガタ五匹が朽ちたクヌギの木に集まる様子を表現。クヌギの木や落ち葉、草などはスギで作成。虫は焼き色を付けたホウノキが材料。木工ヤスリを用いてスギにク
ヌギの木の質感を持たせ、地面の草はかんなで薄く削ったもので表現するなど、繊細な技術のあとが光る力作だ。
全国大会には地方審査を経て各都道府県の小中学校などから百点程度が出品され、うち二十作品が入賞。全国一位相当の文部科学大臣賞には岐阜の小学生の作品が選ばれ、世田米中は二位にあたる農水大臣賞に輝
き、中学ではトップの評価を受けた。
同校では昭和六十二年から同コンクールに参加し続けており、県大会が行われなかった平成十年以外は毎年、県代表として出品。これまでは最高賞だった農水大臣賞を十回受賞しているのをはじめ、毎回入賞の実績
を誇っており、木工は世田米中の“伝統芸”となっている。
今回も大臣賞を目標に臨んだといい、部長の泉田くんは「みんな自信があったと思う。達成できてうれしい」と笑顔。顧問の小笠原至郎教諭は「先輩たちのあとを継いで頑張った。大臣賞を狙って作っていたので喜びも
大きいだろう」とたたえる。
九人は十五日に卒業式を迎える。表彰式は六月に広島で行われる予定。鈴木さんは「できるなら揃って出席したい。後輩たちには少しでも興味があればぜひ入部し、地元の木を使って目標を高く頑張ってほしい」と話
している。
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