ID : 6673
公開日 : 2008年 3月10日
タイトル
欧州最新建築:街おこしを担った木の彫刻へブリュッセル・ベルギ
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新聞名
nikkei Bpnet
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元URL.
http://www.nikkeibp.co.jp/news/const08q1/564081/
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元urltop:
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写真:
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発展中の街でも、時代の流れとともに斜陽化をたどる傾向は避けられない現実かもしれない。EU(ヨーロッパ連合)の首都であるブルュッセルは、その本部周辺こそ、ビル建設や改修、レストランのオープンな
どでにぎわっているが、そこから2kmほども離れていない、かつてのブランド街は寂れた状態だ。今回は、そうした斜陽化対策に立ち上がり、活性化へ取り組んだ、街おこしの一例を紹介しよう。
市の南側のアップタウン、ブランドショップが立ち並ぶルイーズ広場周辺と環状道路沿いは、1980年代にショップインテリアを探し歩いた私にとっては、懐かしいエリアだ。このかいわいにあるヒルトンホテルの真向かい
に、5000m2の空き地が提供されて、アートディレクター、家具デザイナー、環境クリエーターなどの肩書を持つ、ブリュッセル出身のアーティスト、アルネ・クインツ氏による彫刻作品が展示されることになった。
使われた素材は、33本の丸太とスウェーデンから搬送された、屋根や断熱材の押さえなどに使用される横木である。工事はショベルカーが出動して支柱を立てる穴掘りから始まった。丸太3、4本を角度違いに立てて支
柱とし、さらにそれぞれの柱を連結してフレームが組まれた。あとは移動式クレーン車のボックスに乗ったとび職人の腕の見せ所である。2サイズに切断された木棒を自動くぎ打ち機で取り付ける作業が始まり、トータル2
4万本のくぎが使われた。結果的には、天空へと通じる抜け穴が真ん中に付いた、高さ18m、長さ40m、幅25mのオブジェが完成。1カ月余りの突貫工事による建設パフォーマンスであった。
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