ID　：　6499

公開日　：　2008年 2月27日

タイトル

中日造林賞の最高賞に米原の柴田さん 志守り一筋「 光栄です」

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20080227/CK2008022702090718.html

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写真:

　

林業発展に貢献した人や団体に贈られる「第五十三回中日造林賞」で、県内からは米原市西坂の柴田幸雄さん（７４）が最高賞の林野庁長官賞（優良造林地の部）を受け二十六日、名古屋市の中日新聞社で表彰 式があった。
　柴田さんは「『一本切ったら百本植える』と心に決め、続けてきた。受賞は多くの人の助けのおかげ。光栄です」と喜びをかみしめた。
　旧国鉄の機関士を務めつつ、休日には山へ。植樹や下草刈り、木起こしに汗してきた。審査対象の造林地約一ヘクタールでは三十五年生のヒノキがまっすぐ育成。三度の枝打ちと間伐で密度を整え、優良な山林環境を 保っている。
　十年前に脳梗塞（こうそく）を患って、五年前からは足も悪くしたが、山通いは今も続ける。「山は、近畿の水がめ・琵琶湖の水源だ」という使命感で体が奮い立ち、また同時に「木は家族のよう。会いに行くのが楽しみで」 とも笑う。
　課題は、国産材の利活用と後継者不足。「木材の地産地消を進めなければ山は荒れる一方。若い人たちと一緒に知恵を出さなければ」と将来を思案する。

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