ID　：　571

公開日　：　2006年 3月17日

タイトル

キトラ古墳、大刀の銀装具や飾り金具が出土

新聞名

日本経済新聞

元URL.

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060317AT1G1702K17032006.html

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写真:

　

極彩色壁画の引きはがし作業が進む奈良県明日香村の国特別史跡キトラ古墳（7世紀末―8世紀初め）を調査中の文化庁は17日、木棺などに使った飾り金具や、副葬品とみられる大刀の装具などが石室の内外 で見つかったと発表した。金銅製や銀製の豪華な造りで、被葬者像を探る手掛かりになりそうだ。
　飾り金具は金銅製で直径約4センチ。花びらをかたどってあり、赤漆塗りの木片に付いた状態だった。ひもや房飾りなどを通したらしい銀製の輪が取り付けてあった。木棺か、副葬品を納めた木箱を飾ったとみられる。
　刀装具は3点で銀製。鞘（さや）尻（長さ約3センチ）と金具が付いた柄（つか）の一部（約5センチ）が石室内から、鞘口（約4センチ）が石室の外から出土した。鉄製の刀身の一部（約10センチ）も見つかった。
　同庁は昨年の発掘で、石室内の土砂を切り取り、コンテナ108箱分を搬出し確認作業を進めていた。これまでに金象眼を施した鉄製大刀飾りや木棺の飾り金具、こはく玉などが出土している。

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