ID : 6084
公開日 : 2008年 1月24日
タイトル
紀州の林業復活へ 県が生産販売プラン
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=139303
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元urltop:
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写真:
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紀州の林業を復活させようと県は、今後5年間で県内木材の生産額と製品出荷額の合計額を現在の158億円から182億円へ増やす「紀州材生産販売プラン」を策定した。林業就業者の所得向上を目的に、低コ
スト林業の推進と加工販売の促進を柱にした施策で、仁坂吉伸知事は「1年間かけ心血注いだプラン。世界的に木材は枯渇する方向。紀州材の産業は絶対に良くなる」と太鼓判を押している。
輸入材の増加などで木材産業が低迷しており、1955年には約1万4000人いた県内林業就業者が現在は約1000人まで減少している。
しかし、最近は輸入材製品の価格高騰で国産材の需要が増えていることから、県は紀州材の生産販売を拡大する好機ととらえ計画した。
第1に掲げるのは低コスト化。木材の伐採から搬出までを効率的に行う供給体制を見直した。作業道をきめ細かく整備するほか、急傾斜地や狭い作業道でも搬出や造材ができる高性能林業機械の導入、いつでも需要に
即応して切り出す準備を整えておく立木ストック団地を整備する。
これらの低コスト化で紀州材の流通を現在の年間約17万立方メートルから、5年後には6万立方メートル増産し、23万立方メートルにする計画。
流通コストの削減では、流通過程を改善し、森林組合などが行う山の作業場での出荷別仕分けを進め、製材工場までの積みおろし回数を削減する。「せり売り」に頼らない販売方式の導入も進めるという。
第2の柱は加工販売の促進。23万立方メートルのうち、19万立方メートルは欠点のない素材として都市部での販路を拡大する。残る4万立方メートルは合板工場や集成材工場へ原木を販売するなど製品に応じた新たな
販路開拓を展開する。首都圏での紀州材展の開催や、都市部での商談会、紀州材の基本情報を発信する「紀州材ホームページ」を開設する。
これらの計画で木材の生産額を現在の年間約34億円から約40億円に、木材製品出荷額を約124億円から約142億円に向上させる。林業就業者の所得で見ると、1人当たり年間平均所得が現在の250万円から275万
円に上がる計算になる。
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