ID : 5942
公開日 : 2008年 1月 7日
タイトル
全国最年長 78歳男性、木造建築士に合格
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/0000793055.shtml
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元urltop:
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写真:
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2007年の木造建築士の資格試験に西区の男性が、78歳の全国最年長で合格した。2級建築士の試験と合わせると8回目の挑戦で、「高齢でもやればできる。建築のことで困っている人を少しでも助けたい」と
意欲をみせている。(橋本 薫)
神戸市西区の大久保利勝さん(78)。建築技術教育普及センター(東京)によると、全国の合格者五百五人の中で最年長だった。
大久保さんは、大手鉄鋼会社に三十年以上勤めた後、電気関連の機関で働き一九九四年に六十五歳で定年退職した。翌年、阪神・淡路大震災が発生。復旧工事でどこも人手不足になる中、知り合いの設計事務所の社
長から声がかかった。
パソコンに詳しかったため建築関係ソフトのインストール(設置)などを手がけ、設計も手伝った。しかし建築確認などの書類を役所に提出する際に専門用語が分からず「何とかしなければ」と建築士の受験を志した。
一年間の独学では難しく、六十八歳で大阪の専門学校に入学、若者と一緒に学んだ。好成績で卒業し二級建築士の学科試験に合格。が、三回受けた製図の実技試験はすべて失敗した。
「(合格率が高い)木造建築士なら」と思い直し、方向転換。学科試験に合格したが、またも実技の壁は高かった。
〇六年の試験のときに知り合い、先に合格した養父市の材木会社役員林恒久さん(58)に相談した。メールや郵便で図面をやりとりし、ポイントを教えてもらい、〇七年の実技試験に備えた。「七十八歳で挑戦する気持
ちに打たれ、力になりたかった」と林さん。
〇七年十二月、大久保さんのもとに合格通知書が届いた。「遠回りをしたけれどやっと合格できた。もう年だから金もうけは考えず、人の役に立ちたい」と喜んでいる。
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